航宙日誌
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がんばれ宮崎

みやざきWEBチャンネル TOP 航宙日誌日々新たなり

先週、友人の家にお邪魔し、恒例の夏鍋パーティを5名でやっていた。女性2名、男性3名である。(みんなアラファイブ)

ある瞬間、大騒ぎになった。その家の奥さんの叫び声が洗面所から。どうした!と駆けつけると、洗濯機の下を指さしている。そこを見ると、、、細い茶色の脚、しかも毛が生えたのが数本出ている。蜘蛛だ。なつかしい。昔の実家にはかなりいた。しかし久しぶりに見るとこれはなかなかグロテスク。大きさも全長で10cmはある。
どうする?いや、益虫だから殺しちゃだめだ、えっこんなのいたら生活できないと大騒ぎ。それを傍目に彼(彼女?)はするすると洗濯機の下に。

ゴキブリとか食べてくれるんだから、心配ないよ、となだめるも、眉間に深いしわのまま。早速ネットで調べたら、やはり人間には害はないとのこと。それどころか、しばらく彼がいてくれるとゴキブリはいなくなるとのこと。その方がいいよ、となだめて、いったん終了。

数日後、飛行機の機内でカメラを出し、空中に浮かぶ雲を撮影していた。客室乗務員が声をかけてくれた。近づいてきている富士山を撮影していると思ったのだろう、「ちょっと富士山遠いですね」「あ、そうですね、今は僕は雲を撮っているんですよ、雲の写真見ますか?」きっと自分のイントネーションかアクセントがおかしかったのだろう。彼女はちょっと引いたのがわかった。それに雲をわざわざ撮る人はいないのかもしれない。引き気味だったがデジカメの画面を見せると、安堵の表情が。「あ、雲ですね」とちゃんとしたアクセントで答えが返ってきた。

悪者の感がある蜘蛛。スパイダーマンという例外はあるが、やはりイメージはよくないようだ。人間にとって益虫である彼らのイメージチェンジはなかなか難しいものだろう。

さらに数日後、友人から電話があり、リビングのドアのちょうつがいの下で件の蜘蛛が死んでいたとのこと。ドアの開け閉め時に運悪くはさまったらしい。彼の家のゴキブリにとっては朗報である。

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