ここからは、初代天皇である神武(じんむ)天皇の話です。
日本書紀の第三巻です。
ここからは、神話とは言いません。
しかし、宮崎神宮に祀られている、宮崎ゆかりの天皇ですので、
橿原で即位するまでを、お話します。
ここからは、七五調四行詩をやめて、普通の文章で、
しかも、ストーリーだけを要約します。
それでも、古事記と比べると、同じ話なのに、長い文章に
なっています。おそらく、中国に読ませるために、
修飾語を一杯つけたからでしょう。
J1・・・誕生・・・
さて神日本(カムヤマト)磐余彦(イワレヒコノ)天皇(スメラミコト)の
実名は彦火火出見(ヒコホホデミ)と言う名前で、
お爺さん(山幸彦)の名と同じです。
名前が長いので、今後は、後の世(奈良時代の末)に付けられた、
神武(じんむ)を用います。
神武は、ウガヤフキアエズの第四子です。
母の名前は、タマヨリ姫で、海神(ワタツミ)豊玉彦の次女です。
解説・・・
お爺さんの名と同じ、つまり山幸彦と同じなのは、
日本書紀だけです。
このため、ウガヤも神武も実在しない、という説もあるのです。
J2・・・太子(ひつぎのみこ)・・・
神武天皇と言う人は、生まれながらに聡明で、
気性も、しっかりしてました。
十五で太子(たいし)となりました。今で言う、皇太子です。
大人になると、日向(ひむか)にて、吾平津媛(アヒラツヒメ)と結婚し、
二人の間に、手研耳(タギシミミ)が生まれました。
解説・・・
15歳で、皇太子というのも、日本書紀だけです。
当時は、現代のような、長子相続でなく、
末子相続が一般的だったようです。