航宙日誌
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がんばれ宮崎

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This is the archive for December 2010

いよいよ2010年が終わる。

30日の午後の便で東京へ。
昼食は宮崎空港ビル特製のお弁当。
以前、宮崎しいたけ弁当が置いてあったが、ある時期からなくなっていた。そのあと、味わい弁当という宮崎の名物をてんこ盛りにしたものと、チキン南蛮弁当の二つになっていた。

新たにこの「椎茸妻地鶏弁当」が誕生したらしい。パッケージには顔写真入りで重永料理長こだわりのお弁当とある。大きさもちょうどよい。
鶏そぼろ、卵そぼろと椎茸、焼いた妻地鶏のスライスも味付けも上品でよかった。

空は厚い雲が覆っている。
年末年始は低気圧のおかげで荒天の予想。雲の上はこんなに晴れているのに。


到着後、打ち合わせを二件の予定だったが、一件はキャンセルに。
書店で本を漁り時間をつぶす。ネット販売もいいが、これもいい。

31日の朝、変な夢を見ていた。自分が逃亡者になっていた。犯罪を犯し逃げ回る日々、目が覚めてほっとした自分が妙にリアル。これはなにかの警鐘か。

休み中に宿題を片付けなければ。
日刊工業新聞の審査も90件の予定が120件という応募件数。
これもたいへんだ。正月返上。

ともかくもなんとか1年やってこれた。
お客様、スタッフ、友人、家族のおかげである。

来年もよろしくお願いします。


会社の忘年会は、遅めの27日とした。
気分的に27日くらいが落ち着けるという判断。

場所はバルカドーロというイタリアンレストラン。
飲み放題付きで5,000円を切るコース。
けっこうこれでもかという感じで料理が出てくる。

今回は綾わくわくファームの濱田さんにゲストとして来ていただき、スローフードについて語っていただいた。濱田さんいわく、野菜を美味しく食べようと思うとイタリアンにたどりつく。本当にそう思う。
バルカドーロのマスター(イタリア語でCAPO)も野菜が好きで洗いから仕込からとても時間をかけている。

デザートのパンナコッタ。うまし。

このバルカドーロ、ランチメニューにカルネランチという1100円のセットはおすすめ。デザートも付いている。まだベールに隠れている賄いカレーから昇華しているカレーランチも楽しみだ。

盛会の内に閉会。私はニシタチへ消えた。、と思う。

大げさなタイトルだが、観光農園が好きで、よく出かける。
宮崎は農業県であるので、いろいろな観光農園がある。

梨、ぶどう、みかんはポピュラーだが、
栗、りんご、いちご、しいたけなどもある。

綾のニシキバルで、畑を借りていて、時々収穫に行っているが、それだけでも楽しい。もちろん、この畑は種まきから手入れまで綾わくわくファームの方が丁寧にやってくれているので、農業体験とは言えないのだが。

自然と触れ合う、農業体験ができる、収穫体験ができる、これは子供から大人まで楽しめるレジャーだと思う。
運営する方はする方でいろいろな苦労があるらしい。
これは別の機会に紹介したい。

先日、イチゴ農園に出かけた。ある方の紹介だったのだが、予想以上に楽しかった。
小林市にある水間イチゴ農園。小林の中心地から車で10分くらいのところにあった。
さがほのかという品種をビニールハウスの中で、縦二段に組まれた棚で栽培されている。この高さだと収穫にしろ、日頃の世話にしろ、立ったままできる。中腰とかしゃがむのは農作業としては身体への負担が大きく、効率が悪いとのこと。
季節料金で今が旬のため、200g200円、段ボール製のイチゴ用の箱(40cm×25cmくらい)一杯で2kg、4,000円くらい。スーパーで300g程度のパックが4つ入る箱だが、300gで500円近くするので、体験ができてさらにスーパーより安いということになる。

いちごは大きくて赤く、葉っぱの緑もきれい。


二段式のハウス内。収穫も簡単だ。


取り立てのイチゴはとてもおいしい。
水間さんはおかあさん(だと思う)と二人で対応いただいたが、とてもまじめな青年だった。新しい試みだというが、ぜひ続けてもらいたい。

恒例になりつつある、綾わくわくファームでの早朝忘年会。
日の出とともに始まる。7時過ぎに到着したが、まだ暗いのでかがり火がたかれ、そこになんとホテルマンが着るオーバーコートに蝶ネクタイの紳士が出迎え。わくわくファームのスタッフ、Kさん。彼は渋谷のオーチャードホールの支配人をしていた方。定年後宮崎に戻ってこられた。

ドアを開けると10名ほどの方が朝食をとっている。綾町のM町長もいらした。ビュッフェ方式で、綾野菜の煮物、綾で取れた鮎の甘露煮、鶏と大根を煮たもの、卵焼きなどが並ぶ。

いろいろな方が次々に訪れ、われわれのテーブルはお菓子の日高の美恵子おばあちゃんを囲んで話が弾んだ。県議のT氏も隣に座り、相変わらずの大きな声でうまいうまいとごはんをかっこむ。

T氏と一緒に畑に行き、種を提供して作ってもらったハバネロと、会社で契約している畑の大根を抜いて持って行ってもらった。
この大根、大根はもちろんだが、葉っぱがうまい。
葉っぱをいためて、ちりめんじゃこを入れ、醤油でからめたら、ごはんに合うおかずになる。

2時間いたが、まだ、9時すぎ。一日有効に使えそうだ。


今年も中小企業優秀新製品・技術賞の審査の時期が来た。日刊工業新聞とりそな中小企業振興財団(りそな銀行)が開催している賞で中小企業長官賞が冠についているものだ。今年で22回目。私も11回目から審査員として参加、翌年にはソフトウェア部門が新設され、そこの審査員をしている。今年は応募総数の予測が90前後と通常よりも5割ほど多い。これを全数、正月休みの間に見ることになる。

うっかり予定を間違えていて、前々日に気がついた。あわてて飛行機を手配。午前中に到着したので、パートナー会社であるI社に伺う。たまたまお客さんでもあるS事務所の方が見えていたので挨拶をする。
I社のM社長と昼食をとりながら情報交換。おしゃれな鮨店で高い鮨をごちそうになってしまった。

14:00の日刊工業新聞社まで時間があったのでU社の東京支社I氏と会う。人形町の喫茶店。彼によると広告業界が上向きになっているという。景気回復の兆しだったらうれしい。

日刊工業新聞では毎年の通りの審査説明会が開催され、その後ソフトウェア部門のみの説明会が行なわれた。当初よりメンバーであったのはT先生と私だけになり、昨年までいらしたAさんも当初よりのメンバーであったが、昨年限りで引退された。今年その後任の方が来られた。たいへん元気な方であると同時にソフトウェア業界にも長いので活躍されるだろう。

帰りに毎年の通り、魚久で魚の西京漬けを購入。宮崎にはない味である。人形町という街は面白い。江戸時代に京都から連れて来られた京文化が生き残っている。伝統的なお店や、キラク、小春軒、玉ひで、今半などの飲食店。そこに新聞社があり、最新のソフトウェアの審査をしているというのも面白い。

所用で久しぶりに札幌に行った。宮崎からは羽田で乗り換えトータルで4時間前後の旅程だ。行きの乗り換えはスムーズで、というより宮崎便が遅れたため、羽田ではすぐに乗り換え。千歳空港に着き、空港ライナーで札幌市内へ。これもスムーズ。昔はJRの駅まで結構距離があった。専用の通路はあったが、時間が無いとそこを走ることもあった。今は、地下に駅がある。

札幌駅は大きく変わっていた。周りもビルが立ち並び、よく出かけていた20年前とは大幅な変わりよう。当たり前といえば当たり前。しかし、ススキノはさほど変わったという印象がない。ニッカのおじさんの看板は高精細に変わっていたが、路面電車も他のビルもそのままに見える。
  

およそ8年ぶりに昔の上司であるO氏と会った。彼は東芝時代に一番世話になった上司。上下関係がなくなった後も、仕事やプライベートでの付き合いがあった。四国の高松の東芝系の会社を最後に札幌の自宅に戻り、今は悠々自適の生活だ。
夕方早めに会い、飲み始めた。昼間もやっている居酒屋。O氏は鍛高譚という紫蘇焼酎をロックでぐびぐび。こちらもつられてぐびぐびやっていたのだと思う。まだ明るいうちに二人とも出来上がり、O氏もかなり眠くなったようでタクシーで帰って行った。後で聞いたらあまり覚えていないそうだ。

その後取引先の方と会食。北海道はうまい店が多い。といいながら店名もあまり覚えていないのだが。

21:00をまわって、昔の同僚であるH女史と合流。彼女が知っている洒落た居酒屋に行く。彼女は今、着物を習っていてその帰りらしい。ブログをよく書いているらしく、出てくる料理をしっかりと写真に納めていた。およそ8年ぶりながら、それを感じないのは、彼女がいつまでも若いからか。あるいはmixiなどで日記を読んでいたからか。

楽しい札幌の夜は同窓会の趣で終わった。昔の仲間に感謝。

宿泊するホテルは江南(ガンナム)地区の北側、漢江(ハンガン)にも近い場所にあるリバーサイドホテル。このホテルは今年になって大リニューアルしたところで、正直言うと、以前のイメージはあまりよろしくなかった。
地下にクラブ(ディスコ)があり、週末に限らず、大音響が漏れ若い男女が羽目を外し、ホテルのロビーを汚したり、喧嘩があったりという場所であったような気がする。私はここの3階にあったスポーツマッサージが好きでよく通っていたが、そのようなよろしくないシーンを見かけることも多かった。さらに、同じ3階に、同様の入り口で間違って入りそうな特定のマッサージがあった。その存在も風紀的な乱れにつながっていたのかもしれない。ロビー階のトイレの個室のカギはすべて壊されていた。誰かが蹴破ったのだろうか、足跡がドアについていた。
さて、リニューアルで見違えるほど変化していた。外壁は新しい素材で近未来的なイメージで一部をサイディング。フロント階もきれいに改装され、まつりという名の大きな日本風居酒屋があった。ここが朝食会場にもなるらしい。まん中に小川があるような庭園風の演出もある。
部屋も広くはないが改装されている。ただ、空調は乾燥が強く、若干難儀した。

ホテルにチェックインすると、その後会食予定だった団体KJITの窓口をしていただいたTOBESOFTの金さんが既に迎えに来てくれていた。キムさんは30代前半。結婚もしたばかり。TOBESOFTはKOSDAQに上場した会社だが、その上場支援業務で入社したらしい。
今回、KJITとの交流会は経済同友会としての視察を中止したためキャンセルとなったが、キムは時間を作ってくれた。一緒に食事をということで彼の案内で、近くのカルビチムの店へ。

カルビチムはカルビ肉を辛く煮込んだ鍋。紹介いただいた店は辛いので有名らしく、そこで一番辛くないものを選んだが、それでもかなり辛い。韓国人独特の宴会での礼儀をキムさんに紹介してもらった。ものを渡すときは必ず両手。右手に必ず左手を添える。遠ければ右腕の付け根に左手を持ってくる。名刺交換とかちょっとした手渡しのシーン、たとえばスパイスの瓶を取ってもらう時など、注意していると皆そのような作法をとる。片手でビールを注ぐことはあり得ない。(立場上、上の人からはありうる)
また、お酒を飲む際やタバコを吸う際は、上半身をひねり後ろを向いて飲んだり吸ったりする。これはホスト役の人が、前向いて飲みなさいと言ってくれれば前を向く場合もあるが、若い人などはずっとこれを続ける場合もあるようだ。
初対面ではあったが、彼の日本語も流ちょうで、楽しい会食となった。

二次会には明洞(ミョンドン)エリア近くの某所へ。こちらも楽しい一夜となった。

翌朝は昨夜大活躍だったT氏を除いて清渓川(チョンゲチョン)文化館へ。清渓川はソウルの江北地域のほぼ中央を東西に走る河川。ここを朝鮮戦争後に暗渠化し、その上に高速道路を造っていた。わたしがソウルに行き始めた頃は江南地区から明洞エリアに入るひとつの抜け道的な道であった記憶がある。当時のソウル市長(現在の李大統領)は、この高速道路をおよそ6kmに渡り撤去し、元の河川を復活させたのである。私が聞いた話では既にこの河川は涸れていて、下水の浄化したものを流しているらしい。一種の人工河川になるのだろうか。明洞の北側から復活した河川は一種のプロムナードとして新しい市民の憩いの場となっている。川幅は20mくらいだろうか、両側に遊歩道が造られ、階段状の劇場風シートがあったり、カップルが休めるようなベンチがあったりと多種多様である。噴水がいくつもあって、夜はライトアップされ、デートスポットとしても人気である。
この清渓川の過去から現在までを展示している清渓川文化館が明洞側とは反対側、河口側に設置されている。

この文化館前回、下見に行った際も、たいしたことあるまいと思っていた。ところが、4階建ての4階から始まる展示物は予想以上に面白いものであった。最初に壊す直前の道路やその周りの状況が説明されている。商店街が多かったようだが、いろいろと問題もあったようだ。高速道路の老朽化もあったのかもしれない。大きな模型やマッピングしたものは、おそらく都市計画中に造られた本物を持ってきていると見受けた。暗渠の中を再現したものも。そして暗渠になる前の姿や、さらに古代の清渓川を推定したジオラマなどがある、と盛りだくさんの展示。





清渓川は歴史と文化を語る川であり、同時に街づくり、街おこしとも絡む、よい事例ではないかと思う。

会館を出ると川沿いに戦後すぐのような建物が復元してあった。当時の住宅や店舗を再現している。川にせり出して建造されている。なんとなく懐かしいのはなぜだろうか。店舗には味の素ならぬ味元、雪印のマークを補足したミホ牛乳とかのマークが。粉ミルクや焼酎の瓶も時代を感じさせるものが並ぶ。日本でも昭和をテーマにした展示などがよく見かけられるが、韓国でも同じような感覚はあるらしい。



一旦、ホテルに戻り、ランチをとりながら講話をしてもらう予定だったS.S.Leeさんと合流。本来ならば彼のスペイン風ファーストフードで彼の経験談や韓国の経済、ビジネス動向を聞く予定であった。我々4人と彼とで、彼のメルセデスベンツS500のパワートレーンを搭載したSangYangのTwindragonという高級車で食事へ。クッスジョンゴルといううどん鍋。うどん鍋といっても高級な料理である。最初にスープを煮立て、そこに薄切りのきれいな牛肉と、ネギやゴマの葉などを入れ、ニンニクと唐辛子で味を調える。そこにそばのようなうどんを入れ、煮込んだものをとりわけて食べた。辛みや牛肉の出汁、ゴマの葉の風味があいまってとてもうまい。さらに残ったスープにご飯と卵を入れ、おじやを。これまた美味。
S.S.Leeさんとは英語で会話。最初はけっこう疲れたが、こちらはビールも入ったのでなんとなくみんななめらかに。

その後明洞へ。ロッテデパートの地下でキムチなどを購入。免税店ものぞく。どちらも日本人観光客の女性がたくさんいて、日本語ができる説明員や店員はひっぱりだこ。しかも商売熱心だ。免税店ではある店舗は並んでいて、入場制限をしていた。女性たちの目つきも少々怖い。目的があって綿密な計画がなされているようで、これを見たらあれ、あのブランドはどこ?というような油断ない行動を多く見かけた。

明洞からの帰りに、キムスクラブへ。ここは24時間スーパー。ここ数年、高級化したが、デパートや空港に比べると安い商品が多い。ラーメンやコチュジャン、海苔などを購入。時間帯もあってか、大渋滞で、ホテルに現地では戻るのに相当な時間を要した。空いていれば10分かからないのに30分ほど。ソウルの移動手段はタクシー、バス、地下鉄とあるが、バスは路線もわからないので乗ったことはない。地下鉄はなぜかけっこう時間がかかる。乗り換えの場所の駅名がなじまないこともあって敬遠気味。結局はタクシーになるのだが、日本語ができる運転手は少ない。模範タクシーという黒塗りにチェックの模様が入ったタクシーがあり、これは日本語もOKだが、料金が普通のタクシーの倍。また、運転手の態度も「模範」的ではないように思えて、自分としては敬遠気味。普通のタクシーに乗り、あらかじめ地名や行く先を書いたものを見せるのが一番。今回もホテルの日本語ができる人に行先の情報をハングルで書いてもらい、電話番号がある場合は電話をかけて代わってもらうことでけっこうスムーズであった。口頭で頼む時は、けっこう英語の発音は英語っぽいので、注意が必要。たとえば今回のホテルはリバーサイドホテルだが、発音的にはリバサイドホテェルで、「リ」にアクセントを置く。タクシーはテクシ、コーヒーはカピと発音する。
タクシーで移動する場合は、やはり混雑状況が問題となる。朝夕のラッシュ時、週末の日中はけっこう混んでいる。余裕を持って出かける必要がある。

ホテルでしばし休憩し、会食会場へ。梨泰院(イテウォン)の焼肉屋さんへ。昔から使っているところだが、焼き肉の味もいいし、カンジャンケジャンといった珍味もある。ビール、マッコリでおいしく焼肉をたいらげた。離れたところに日本人女性のグループがいた。彼女たちの食べっぷりは見事。カラオケのママが言っていたが、女性だけで焼肉というのはとても楽しいらしい、男性がいると食べ方とか食べる量に気兼ねがいると彼女は言う。なるほどと納得させられるシーンであった。
食事の後、東大門に行こうとタクシーに乗ったが、途中で気が変わり、再度明洞へ。夜の明洞はすごい混雑。人の波と言ってよいだろう。通りには物販の屋台が連なり、ブランドを勝手に配したデザインのダークな商品も売っている。この活気は東京でも見られないような気がするのはなぜか。高級店舗であろうが呼び込みが多い。化粧品にいたっては例外なくユニフォームを着た女の子が大声で招いている。日本語も聞こえる。「今BBクリーム買うとサンプルが7点付いてきます」などと言っている。実際、おみやげにBBクリームを1本買ったが、8,000ウオンで実際に並んでいる商品の保湿クリームをくれたし、小さいパッケージのサンプルはたくさん紙袋に投げ入れてくれた。

梨泰院に引き返し、カラオケへ。ここは個室もあるがステージのある大きなメインホールで歌う人が多い。もちろんボックス席がいくつかあって知らない人もいる。ここの店長以下数名の男子が一緒に踊ったり歌ってくれたりして盛り上げてくれる。盛り上げ方がうまいと、ほめるだけでなく、割り箸に10,000ウオンをはさんでチップとして進呈する。さらに彼らもがんばるという状況。とても楽しい店だ。店長は彼が前の店にいたころから知っている。
カツラや帽子、小道具もたくさんあり、手もとにある写真を見ると酔った勢いとはいえ、何をやっているのかと多少あきれるところだ。

感動のソウルの夜は最後となり、翌朝ホテル出発は13:00。時間があるのでCOEXモールへ行く。ここは見本市会場とホテル、ショッピングモールが一体となった施設で、モールには日曜日とあって若い人たちが大勢いる。早めの昼食をとろうと店を物色するが、なにを食べればよいか見当がつかない。われわれに日本人が知っているオーソドックスなものがないのだ。結局、鍋料理を出すような、カジュアルな料理屋に入ってみた。見回すと女性ばかり。隣は日本人の女性の親子のようだが、無視される感じ。これはハワイとかでも同じだが、日本人観光客同士はなぜこうも話かけないのか。エレベータでアメリカ人と乗り合わせ、彼らがハーイと言うとにっこりハーイと返すくせに、日本人同士だとひたすら無視して黙っていることが多い。私は割と話しかけることが多いのだが、ナンパか?みたいな変な目で見られることも多い。
鍋は海鮮と野菜の鍋というか辛味噌煮込みのようなもの。辛めだがうまかった。ご飯に合う。昼間から飲まないといいながらビールにも合った。

一旦、ホテルに戻り、送迎を待つ。時間の関係で送迎車は土産物屋には寄らないらしい。行きは有償で免税店立ち寄りをキャンセルしたが、こういうこともあるようだ。

空港までは約1時間。到着後チェックインもスムーズ。午前便とはずいぶん様子が違う。出国手続きも終え、宮崎組と熊本組はここで別れた。土産物を物色したあと、航空会社のラウンジで過ごす。
帰りの飛行機もほぼ満席。無事、宮崎空港に到着。宮崎組は到着ロビーで解散。自主参加ツアーの終了である。
同行のT氏、熊本組のY氏とW氏も今回のツアー企画を喜んでくれ楽しんでくれていたと思う。それがとてもうれしい。将来はツアー企画とガイドを商売にしようかとも思う。ラスベガスのK氏が思い出される。

韓国から帰ってきて1週間経過する。今回の出張は、宮崎経済同友会の少壮会員(宮崎だと55歳以下)交流委員会と鹿児島、熊本の同様の会の三県合同の視察旅行であったが、北朝鮮の延坪島攻撃があり、経済同友会という旅行は中止となった。

既に各種視察プログラムが組んであり、それなりにいろいろな人の手を煩わせていたので、有志が参加ということになり、熊本2名、宮崎2名がの4名が参加。

宮崎空港ではインチョン空港乗り換えの修学旅行生と思われる団体がたくさん。予想に反して満席の便であった。修学旅行生とご婦人方が多い。ご婦人方は親娘のような組み合わせ、若い女性同士が多いように見受けた。数名に聞いてみたが、北朝鮮の攻撃についての不安は口に出されていたが、楽観的な意見が多かった。

インチョン空港に到着後、荷物を取り、両替を済ませる。5万ウオンを両替して、64万ウオンくらい。10年前くらいだと5万ウオンが50万ウオンだったとすると、30%くらい違う。買い物に来る日本人が多いのもわかる。

今回のツアーは熊本が幹事だったこともあり、熊本には縁の深いHISに依頼していた。ここの現地ガイドが迎えに来てくれていて、別途福岡経由で来ていた熊本組とも合流。HISのチャーターしたワゴンでソウル市内に向かう。

最初の目的地はレミアンギャラリーというところで、こちらはサムスン建設の展開するマンションブランド「レミアン」のショールームとなっている。レミアンは韓国で一番の売れ筋らしく、しかも億ションが中心らしい。ソウル市内は、週末のせいかとても混んでいて予想以上に時間がかかったが、なんとか大幅に遅れることなく現地に到着。

レミアン入り口
レミアンギャラリーは市民ホールのような雰囲気で、受付に美人の係員が数名待機。すぐに案内が始まった。最初にリビングのようなところに案内された。日本の部屋そのもののショールームではなく、テーマ(リビングとかキッチンとか)ごとにスペースが設けられており、美術館のようだ。

自然の素材を多く取り入れ、木、紙、植物、織物を上手に採用している。リビングは高級な総皮のソファーがあり、そこに座ると係員が説明をはじめる。大きな液晶テレビが壁掛けとなっており、そこでテレビを見れるのはもちろんだが、すぐ横に20インチほどの液晶パネルがあり、それが操作盤になっていた。


大型テレビと同じ画面が表示されていて、たとえば部屋のレイアウトが映っている状態で、天井のライトを画面上で触ると光量調整やオンオフができる。技術的には目新しさがないのだが便利だと思わせる機能である。


バスルームはお風呂の横に足湯の浴槽がある。韓国では座って風呂に入る(シャワーも)らしく、このような設備がうけるのだそうだ。洗面台に向かって立つと、足元に体重と体脂肪計が埋め込まれ、体重や体脂肪率などが鏡面に表示される。歯ブラシが血圧計のようで、脈拍や血圧も表示された。


キッチンは大きなテーブルカウンタになった調理場にモニターがポップアップするようになっている。これにレシピ表示とかインターフォン機能とかを持たせ、台所の奥様に有用な情報が見れるようになっている。



冷蔵庫の横には大きな画面(デジタルサイネージと言ってもよいくらい)がはめ込まれ、ここで天気やニュースなどの情報も見れ、さきほどと同様にインターフォン代わりや各部屋のモニタ映像が見えるようになっている。家族の健康状態もさきほどのバスルームの情報が表示される。冷蔵庫の中身も把握され、おすすめの、体調にあったレシピが表示される。


洗濯などユーティリティゾーンは全体が目隠し出来るロッカータイプで、特に目を引いたのがワードローブ型の衣類乾燥機。同行者もありそうでないよね、と感激。


ベッドルームは大きなダブルベッドで、ナチュラルな素材がまわりを囲むような部屋。ベッドから降り立つとライティングが作動するなど仕掛けも多い。


環境ゾーンでは、生活排水を中水化し、それを地下にためて上から日光を当てることにより温水化、その熱を活用するというもの。風力発電機を一棟に1セット取りつけ、公共スペースの電力とするなど配慮がされている。


公共スペースも演出が多く、人工的な映像による庭園スペースや、水を活用したいこいのスペースなど幅広い。飽きは来ないのかなと心配になる。ランニング経費も。


レミアンギャラリーを出たのは18:00を回り、既にあたりは暗くなっていた。