2010.3.8
新橋の居酒屋に、全国の出身高校のノートが置いてあって、それにOBたちが思い思いの言葉を綴るそうです。仕事に行き詰ったことを書いてあるのを見た先輩が、後輩を救ったというエピソードもテレビで2回は観ました。地方に限らず、受験がある高校あたりから難易格差も出てきたりして、上位高だと胸を張って書けるものの・・・と僻(ひが)んだりして。
6日(土)、男性客が席に着くなり、女の子を置いて、立ち上がって入り口に向かって行きました。手にしたのはノートでした。背表紙には「えびの」と書いてありました。46都道府県は1冊ずつのノートなのですが、宮崎だけはなんといっても占有率が高いものですから、「延岡近郊」「日向近郊」「西都近郊」「宮崎近郊」「都城近郊」「小林近郊」「えびの近郊」「日南近郊」「串間近郊」と、その市と郡部の9冊があります。あ、外国人ノートもありました。
「えびの」の彼にノートを見せてもらうと、平成14年に20歳で仲間と連名で書いてありました。今年で26歳になるわけです。そのメンバーによく知る女の子がいました。その子は2年前に結婚しました。そのノートの1ページを見ると1991年2月13日に最初の人が記しています。18年前!
同じ日、久しぶりに来てくれた新潟出身のお客さんがいました。連れは新潟に住む同級生。初来店です。
さっきのことがあったので、さっそく「新潟」ノートを彼らの前に持って行きました。ほら、宮崎の店だけど、こんなに新潟のひともいっぱい来ているでしょう、というデモンストレーションです。するとどうでしょう、初来店の友人が、これ、お前の字じゃない?と学生時代からの常連のお客さんに言いました。
その文章に署名はなく「字」で見抜いたのです。1994年20歳の彼は、同じ大学のサークル仲間の宮崎の女の子に連れてきてもらったのでした。大学2年生の彼は、こう締めくくっていました。「新潟のファイルがあってとってもうれしかったです。」計算しやすくて現在、36歳ですね。こちらも1991年2月10日からノートがスタートしています。
う〜ん、チキン南蛮も写真を撮って送るのもいいけど、ここにも「宝」を再発見した瞬間かもしれません。
みやこんじょ「日経レストランDM大賞」グランプリはこちら
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
http://nr.nikkeibp.co.jp/topics/20091112/