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がんばれ宮崎

みやざきWEBチャンネル TOP 観光鵜戸神宮

宮崎空港から車で1時間かからないところにある鵜戸神宮(うどじんぐう)。
途中の日南海岸の道路はくねくねと浦や峠を越えるため、運転は注意が必要ですが、その景観はまったく、退屈させません。青い海、青い空、そして小さな漁港や迫って来る山、沿道のいろいろな植物。
もともと、宮崎市内から鵜戸神宮まで七浦七峠と言われ、新婚さんが鵜戸さん参りをしたといういわれがあります。新婦はきれいに飾られ、大きな鈴をいくつもつけた馬に乗り、それを新郎がひいて旅したようです。鈴の音がシャンシャンと鳴り響くのでシャンシャン馬道中と呼ばれるようになりました。新婚旅行のルーツでしょうか。

この鵜戸神宮、宮崎市内から南向きに来ると、サンメッセ日南入り口を右に見て少し行くとトンネルがあります。このトンネルを抜け、しばらく行くと信号のある三叉路があり、そこから左に入ります。すると右手に鳥居が見えますのでそこから進入していきます。せまい道なので対向車に注意を。小さな港を抜け、海岸沿いを登ってぐるりと半島を回り込む感じで進みます。途中、鬼の洗濯岩と波の美しい眺めがありますが、くれぐれも対向車に注意をしてください。
下り坂になるとそこに駐車場があります。
車を降りて歩いていくと、土産物屋さんがあり、トイレがあります。(ここから先、トイレはありません)

<ギボシ(擬宝珠)と欄干とソテツと青空と、、、>         <赤い門が青空とコントラストを>

赤い門が迎えてくれます。周囲にはソテツの群生。赤い欄干にギボシ(疑宝珠)、そして濃い緑のソテツが背景の青空と絶妙なコントラストを。

案内板には、ご祭神と神話との関係が描かれ、ご祭神である日子波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)は海幸彦山幸彦の山幸彦の子で神武天皇の父親ということになります。鵜戸神宮のホームページにも以下の由来があります。
「山幸彦(彦火火出見尊)が、兄(海幸彦)の釣り針を探しに海宮(龍宮)に赴かれ、海神のむすめ豊玉姫命と深い契りを結ばれた。山幸彦が海宮から帰られた後、身重になられていた豊玉姫命は「天孫の御子を海原で生むことは出来ない」とこの鵜戸の地に参られた。霊窟に急いで産殿を造っていたが、屋根の鵜の羽の茅も葺き合わぬうちに御子(御祭神)はご誕生になった。故に、御名を「ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと」と申し上げた。」
ちなみに宮崎市内の青島にある青島神宮のご祭神のひとりは山幸彦である彦火火出見命です。


社殿までは歩いて7,8分でしょうか。途中何度も景色を眺めたり、写真を撮ったりしているともっとかかるかもしれません。途中にある橋からの眺望は青い海原、大きな岩が並ぶ海岸、そして白く割れる波と飽きの来ない風景です。

太鼓橋というほどではない反り橋を進むと、そこには急な石段とその先に緑の屋根が見えます。そして右側には大きな岩が林立する海。鳥瞰図のような構図が目に飛び込んできます。

石段はかなり急です。女性のハイヒールは注意が必要でしょう。途中、左側にある大きな洞窟に驚くことでしょう。その大きな洞窟の中に社殿はありました。


手水で清めた後、参拝です。社殿は十分に大きいのですが、それをすっぽりと収容できるくらいの大きな洞窟は圧巻です。なぜこんな洞窟ができたのだろう?誰もが抱く疑問かもしれません。
お参りした後、左手に回りこむと、他のご祭神やなでうさぎがあります。さらに進むと、ちょうど本殿の裏手にお乳岩があります。これは灯篭の前から見るとそのように見えるのですが、岩がふたつの乳房のように見えます。


鵜戸神宮のホームページによれば「母君の豊玉姫が御子の育児のため、両乳房をご神窟にくっつけて行かれたと伝える『おちちいわ』は、いまもなお絶え間なく玉のような岩しみずを滴らせて、安産・育児を願う人々の信仰の拠り所」となっています。
ほぼ一周するとお守りなどのコーナーがあります。その横に運玉(うんだま)と書いた看板が。運玉は粘土を丸めて素焼きしたもので、運という文字が押されています。男性は左手、女性は右手でがけ下の亀石に投げます。亀石には数十センチ四方の穴があり、そこに水が溜まっています。そのまわりにしめ縄が張ってあります。その四角い穴をめがけて運玉を投げ入れます。運玉は5個。周りでは「あぁ」というため息や「やったー」という歓声が聞こえています。

これはけっこうムキになってしまいます。あと2個、あと1個、ああなくなった、というとき、再度チャレンジする方も多いとか。スタッフの友人で2000円(5個100円なので100個!)を使ったという豪傑がいたそうです。
元々、お金を投げ入れていたようですが、子供がお金を拾いに亀石の周りに行くようになり、運玉が誕生したようです。この運玉は近くの小学校などで製作しています。

どうしても入らなかった人は、本殿の右側に幸の玉お守りがあります。これは見事に亀石に入った運玉をお守りにしたものです。
帰りも美しい景色を眺めながら歩きます。方向が違うだけでまたいろいろなシーンに出会えます。ソテツ、トベラ、蕗、椰子類と豊富な植物に赤い欄干と青空。都会に暮らす人にとって、見るだけで癒される風景でしょう。


<日向夏みかんのソフトクリーム(美味!)>

<おみやげ、食事の三ツ和荘でお茶(梅)をごちそうに>
おみやげものやさんでソフトクリームを食し、休憩です。三ツ和荘は食事もできる大きなお店。日向夏みかんベースのソフトクリームはジェラードを思わせる舌触りと日向夏みかんのさっぱりとした味がマッチしてなかなかのもの。親切にもテーブルを勧めてくれ、さらには梅茶を出していただきました。


鵜戸神宮、初めて来る人で最初に駐車場を降り立った方は、あまり期待しないで歩き出すそうですが、帰って来ると口々にすごいねえ、きれいだね、と話をしているようです。

宮崎から1時間。ドライブには最適なコースです。



<神武天皇のおとうさん、山幸彦の息子ということになります>




<このような橋が数ヶ所 景色を見るには絶好のポイント>




<降りてみたい、と思わせるきれいな海>


<上から見た鵜戸神宮 左方に見える大きな洞窟の中が本殿>



<これは洒落ではありません。>


<亀石に入った幸運な運玉をお守りにした幸の玉お守り>




<洞窟は先に行くと低くなっています>



<洞窟の中から外の石段を望む>


<これが亀石 縄の張った中の水溜りの穴に運玉を投げる>



<剣術の念流と陰流の発祥の地とのこと>



<おみやげとして売られている南男猿(ソテツの実の鈴)>




お問い合わせ

鵜戸神宮
〒887-0101 宮崎県日南市大字宮浦3232
URLhttp://www.btvm.ne.jp/~udojingu/