青島亜熱帯植物園は、青島の亜熱帯植物の保護、学術研究、自然教育の場として昭和40年に設立され、国内で初めて国立シンガポール植物園と姉妹提携を結びました。その後昭和46年にシンガポール植物園からブーゲンビリアが寄贈され、宮崎に始めてブーゲンビリアが入ってきたのがこの場所となり、ここから広まったとされています。
今年で40周年を迎えた園内は、「パラボラチョ・カフェ」というのが出来、
マンゴーやパパイヤのフレッシュジュースやソフトクリームなどを販売しているそうです。
今回は宮崎県公園協会の荒木さんに園内を案内していただきました。
まず最初に案内されたのが、管理事務所付近に生えている「めおとアコウ」。
見てすぐに感激します。2本のアコウという亜熱帯高木が、しっかり寄り添っているのです。名前にもあるように、本当に「夫婦」のようです。
このような形で生えるのは大変めずらしいそうです。
<パラボラチョの実>
次は「パラボラチョ」。
和名は「トックリキワタ」。幹が酒とっくりの形に見えることからパラボラチョ(酔いどれの木)と呼ばれているそうです。サツマイモのような形の実をつけ、実は翌年の初夏ごろに弾けて白い綿毛を出します。この日も足元には綿がたくさん落ちており、実際に触ると本物の白綿でした。パラボラチョの辺りにきたら足元を注意して見てみてください。またこの綿毛は衣類などに利用されているそうです。
<白い綿毛を出しています> <綿の中にはまた種が>
<大温室>
受付で大人200円≪高校生以下、障害者(介助要員1名含む)は無料≫払うと、入室することができます。
室内はジャングルに一歩踏み入れた感じで、数え切れないほどの植物たちを観賞することができます。ここでは「リュウビンタイ」と「マンゴーの木」がメインだそうですので、入室の際はぜひじっくりとご覧ください。
<リュウビンタイ>
まずメインの「リュウビンタイ」は玄関ホール付近にあります。茎や葉のあまりの大きさに驚きます。茎は自分の身長(160cm)より長く、葉は顔を覆いかぶせるぐらいの大きさです。
<マンゴーの木>
高さに驚きました!どのくらい高いかと言いますと、写真のとおりです。葉が温室の天井につきそうです。写真は木のそばでは全体が入らないので、2階ホールから撮るのがお勧めです。
室内は、植物の香りが漂っておりそれだけでも癒されます。マイナスイオンも浴び放題です。観光で少し疲れたかなと思った時は、この大温室で疲れを癒すのもいいかもしれませんね。
次は大温室の裏に移動しました。「ジャカランダ」という木の花がきれいに咲いていました。紫色の小さな花で、強風には耐えれない繊細な花に見えます。
この美しさ、儚さが人気の秘密で、見頃には県外から来られる方もいるとか。
<ジャカランダ>
観賞後は、大温室の玄関のそばに出来た「パラボラチョ・カフェ」のマンゴー味のソフトアイス(250円)をぜひ食べてください。マンゴーの味そのもので、おいしかったですよ。フレッシュジュースもあります。左から、マンゴー、グァバ、パッションです。500円で3種類の味が楽しめますので、お得ですよ。
<パラボラチョ・カフェ>
<マンゴー味のソフトアイス> <フレッシュジュース>
青島海水浴場のすぐそばですので、海のあとは亜熱帯植物をお楽しみください。
最後に荒木さんからコメントいただきました。
「宮崎県公園協会スタッフ一同、美しい植物園づくりに頑張って取り組んでいきます。皆様方のご来園、心からお待ちしております。 」
青島亜熱帯植物園の情報はこちらです。
<入園案内 >
●料金:入園無料(亜熱帯植物園大温室のみ有料)
●開園時間:午前8時30分〜午後5時
●休園日:年末(12月29日〜31日)
<駐車場>
駐車場はございません。周辺の施設駐車場または有料駐車場 (1日500円〜) をご利用ください。日祝日は大変混み合います。公共の交通機関をご利用ください。
<熱帯植物観賞大温室>
●料金:大人200円、高校生以下、障害者(介助要員1名含む)無料
●無料開放日・・みどりの日(4月29日)、こどもの日(5月5日)、都市緑化月間(10月)
●開館時間 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
お問合せ
・所在地:〒889-2162 宮崎県宮崎市青島2丁目12−1
・電話番号:0985(65)1042
・FAX:0985(55)4803
・URL: http://www.mppf.or.jp/aoshima/index.shtml
・メールアドレス: aoshima@mppf.or.jp