学生時代にアルバイトを経験しました。オーソドックスなのは家庭教師。大学の厚生課に行き、掲示板においしい口はないか探します。一番人気は女子。というのも男子の場合はどうしようもないから助けてというタイプが多いという定評があったのです。でもなかなか女子の場合は口がありません。少ないのと、女子学生指定が多い。また、あったとしても面接で汚いTシャツなんか着ていると落とされるというような状況でした。
男子中学生を面倒見たことがありますが、まあ、やる気の無い子でした。やる気を引き出さねばならないのでしょうが自分にそんな才能があるわけもなく、2時間つぶしているという感覚がありました。相手の親御さんにも申し訳なく、夏休みに同じ下宿の人に代役をお願いしたまま、そのままやめました。
それから、アルバイトは時間の経過を待つような仕事は避けるようにしました。
記憶に残っているのはボイラーの掃除、市バスの調査、そして氷の配達です。
ボイラーの掃除は夏季に工場のボイラーを掃除し、点検するというものでした。なにせ暑い。停まっていても50度以上のボイラーの中に入って掃除をします。しかも燃えカスに水が反応すると酸になることもありました。しかし、実働2時間(これ以上体力的に無理)で1万円くらいくれたのでよいバイトだったのですが、ひと夏でギブアップしました。
市バスの調査は調査会社が請け負った市バスの乗降客調査で二人一組になり、乗り口でバス停をマークした紙をわたし、降り口で回収するというもの。これも割がよいバイトでしたが、ワンマンバスになり、退屈な運転手には格好の話し相手になっていたようで回転場の待機では話が盛り上がりました。
氷の配達は、名東製氷という製氷メーカーで配達を担当しました。主に飲食店に配達していきます。夕方がメインで飲食店の合鍵を預かり、冷蔵庫に入れてくるという仕事です。これは4年間やりましたが、楽しいバイトでした。夜の世界を覗き見れたこと、会社の社員のおじさんたちとの交流があったこと、バイト同士で遊んだことなどいい思い出があります。
氷は1貫という単位です。1貫は3.75kgで、1枚(4貫)で15kg、1本(60貫)という重さです。最大で8枚から10枚を一度に持ちます。つまり
おかげで体は逆三角形の仮面ライダー張りの筋肉マンでした。今は見る影もありません。