全日空の機内での飲み物サービスが基本的に有料化された。
飛行機が新幹線になったような感じだ。
弁当を食べていたが、以前であるとすぐにお茶はいかがですかとお絞りと一緒に持ってきてくれていたが、ほとんど無視に近い状態。おそらくこちらから言えばお茶を持ってくるのだろう。(水、お茶は無料)
まあ、有償化というのはコスト面から、やむを得ないのだろうが、飛行機という乗り物が陳腐化するような感じがしてしまうのは自分だけだろうか。それだけでなく接客態度にも変化が起きている。これはそういう指導があるということなのだろう。
別の観点から。
有償化するのはいいのだが、コーヒーについてはスターバックスとなっている。個人的な好みの問題だが、全日空の機内で出るコーヒーは大好きだった。もともとスターバックスのようなシアトル系のコーヒーが苦手な自分にはありがたくないサービス変更。以前のコーヒーだったら300円出すのもかまわないのだが、、、。
ちなみにプレミアムシートではスターバックスではないコーヒーが無料で出る。
これはうまい、というより好みの味。
全日空は宮崎とも関係が深く、現社長も宮崎の方である。私もこれまで全日空を中心に乗ってきた。マイルで楽しい旅行も行かせていただいた。その恩を考えずにこういうことを言っているのだが。コーヒーひとつで航空会社を変えるということではないが、雰囲気まで変わってくると、うーんというのが本音だ。
だから日本航空がよいかというとそれも躊躇する。ただ、時々、日本航空系のJACに乗ることがある。宮崎ー伊丹、鹿児島ー屋久島などだ。このJAC、日本航空でもちょっと育ちが違うのか、CAの対応がとても明るくフレンドリーだ。黄金糖があるというのは旧日本エアシステムの名残なのだろうか。
わずか1時間から2時間のフライト。コーヒーひとつで目くじら立てている自分もおかしいのだが、マーケティングやプロデュースを生業にしている自分としては、ちょっと首をかしげたくなるような状況である。CAと乗客の会話はかなり減った。
みんなのあこがれである飛行機。いつまでもそういう乗り物であってほしい。
ところで、宮崎から出かけるときにお昼を挟む場合がある。その際は空港ビルのお店で弁当を購入して乗ることが多い。チキン南蛮弁当、宮崎あじわい弁当、、、。
お店の女性が、温めますか?と聞いてくれる。お願いすると、実はけっこう時間がかかる。なぜか。これらの弁当にはフルーツが入っている。オレンジの輪切りが多い。これを一々きちんと手袋をして取り出してくれ、レンジにかけた後また元に戻してくれているのだ。すばらしい心配り。実はホットのオレンジも意外といけるのだが、この心配りがうれしいではないか。彼女の笑顔とありがとうございますという言葉に癒されて出張に出かける。元気が出る。