ラジオから流れてくる人生相談。なんだか人の不幸をのぞき見しているようで、勝手が悪いものです。先日ラジオを聞いていたら、こんな相談ごとがありました。
離婚をして中学生の女の子を抱えているお母さん。最近お父さんが再婚したのがきっかけで荒れてしまい、万引きが見つかったり学校を休みがちになったり、お母さんに反抗的な態度を取ったり。子育てに悩み、電話をしてきました。
いつもどおり話を聞いたあと、ゲストが専門的な意見を言うんですが、この人の言葉に私はびっくりしてしまいました。
「お母さんね、お母さんの物言いはすごく騒々しいでしょ。それは子どもの意見を聞かないで自分の主張ばっかりを押しつける話し方なんだよね。それじゃ子どもに愛情は伝わらないよ」とバッサリ。聞いているこちらがなんだか気の毒でいたたまれなくて、胸がどきどきしてしまうほどでした。
昔ワイドショーでやってた『ピーコのファッションチェック』もものすごく辛口で、それでも出演する素人のひとは「ピーコさんお手柔らかにお願いします」なんて言っちゃって。けなされることがわかってるのにそれでも挑戦しようとする気持ちがすごいな、と感心しながら見てました。これはたかがファッションだから笑って済ませられるけど、テレフォン人生相談みたいなところに死ぬほど悩んですがって来る人に、あんな厳しいことをズバッと言ってしまうなんて、ほんとにいいんでしょうか。
それでも短い時間内に必ず納得して前向きな気持ちになって相談者は受話器を置くんですよね。とても不思議だと思うのは私だけでしょうか。