いきなり衝撃的な言葉になりますが、今週は「自殺予防週間」です。これは毎年3万人を越える自殺者が出ていることを重く見て、国が定めたものです。
実は宮崎でも、昨年1年間で361人の自殺者が出ています。毎日1人が亡くなっている割合となり、自殺率は全国でなんと5位だそうです。この明るい気質の宮崎で、何故?という気がします。去年国は「自殺対策基本法」を定めました。現在自殺予防や自死遺族支援などの対策が進められているところです。
宮崎県でも徐々に対策に乗り出しているところです。
ところで、自殺予防週間にちなみ、今週金曜日(9/14)宮崎キネマ館で自殺をテーマにした「ブリッジ」という映画の上映会&トークショーが行なわれます(私はそれのインタビュアーをします)。
映画の舞台はサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ。ここは観光名所として有名ですが、反面自殺の名所でもあり、これまで1300人もの人が亡くなっています。この映画はエリック・スティール監督が1年間定点カメラを据え、橋の上の人物を撮影し続けたものです。
(飛び込みそうな人を見つけたら警察に通報するというルールの下撮影されています)
さらに、ここで亡くなった人の遺族や親しい友人のインタビュー、自殺を止めた人、また実際に飛び込んだけれども生還した人のインタビューを織り交ぜたドキュメンタリーです。アメリカではこの映画の反響で、ゴールデンゲートブリッジに自殺防止柵が設けられたそうです。
この映画の上映のあと、NPO法人東京自殺防止センター代表・西原由記子さんを招いてトークショーを行ないます。西原さんは、辛さのあまり死を考えている人たちの電話を中心とした相談事業をしている人です。今日本で自殺対策にもっとも最先端の取り組みをしている人の1人と言えるでしょう。西原さんの著書には「辛いと訴える人の心に寄り添うことが大事」を書かれていますが、私にはとても難しいことのような気がします。我が身を振り返ってみれば、誰かに悩みを打ち明けられたとき、どうしても「アドバイス」という余計なお世話をしたくなってしまう。「心に寄り添う」極意を聞いてみたいなあと、個人的に思っています。
「ブリッジ上映会&トークショー」は9月14日今週金曜日夕方6時20分から、宮崎キネマ館を会場に行なわれます。チケットは1500円です。ちなみに「ブリッジ」は翌15日から3週間に渡って宮崎キネマ館にて上映されます。