明けましておめでとうございます。
皆さまどのようなお正月を過ごしていらっしゃいますか?
今年も何とぞよろしくお願いいたします。
我が家のお正月の朝は、菩提寺である国富町の萬福寺(まんぷくじ)に行くことから始まります。
萬福寺では、元旦に檀家やその縁のある方が集まって『修正会(しゅしょうえ)』が行なわれます。
その際、『護摩法要』という願掛けの法要や、魔除けをして一年の健康を拝んでいただく『加持』もあります。
みんなで般若心経を唱えたり、お正月からとても改まった気持ちになりました。
天台宗のお寺である萬福寺の住職は妙澄(みょうちょう)尼さんと言います。
萬福寺というと以前は精進料理が有名で、観光バスが来ていました。
実は妙澄尼さんはその観光バスのバスガイドさんで、当時の若い住職に見初められて結婚したそうです。3人の子どもをもうけましたが、
住職が36歳、妙澄尼さんが33歳の時に住職が急逝してしまいます。
妙澄尼さんはそれから一念発起、出家して修行をし、資格を得て、
この萬福寺の住職になられました。
元バスガイドさんだけあって見目麗しく、声も良く通る美しい声の持ち主で、お経を聞くと私たちはいつもうっとりと聞き入ってしまうのです。
ドラマティックな人生を送っていらっしゃいますが、とても明るく前向きな方で、お寺に行くのが楽しいという感覚になります。
有名だった萬福寺の精進料理も途絶えて久しいですが、妙澄尼さんの息子さんの義寛さんが立派に成長されて跡継ぎとして今修行を頑張っています。
息子さんがその精進料理の復活に意欲的で、お寺の庫裏を改築し、
厨房も生まれ変わりました。
順調に行くと来年からは再び萬福寺の精進料理がいただけるようになるそうです。まだ1年かかりますが、今からとても楽しみです。
萬福寺の阿弥陀如来像は国の重要文化財に指定されています。
本物は大切に蔵に収蔵されています。
護摩木と呼ばれるお札に名前と願い事を書き、
お坊さんたちがお経を唱えながら火にくべて
願を掛けてくれます。
古典などに出てくる「加持・祈祷」です。
600巻からなる『大般若心経』の1冊を使い、
1人1人魔除けをしてくれます。
これで1年を無事に過ごせそうです。
萬福寺住職永井妙澄尼さんです。
美人でしょ。はっきり言って、ファンです。