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This is the archive for February 2011
ソウルに行き、出版関係者とのミーティングを行ない、その夜は懇親会であった。二次会は梨泰院(イテウオン)のカラオケクラブで、相当に盛り上がり、いざ帰路へ。両手に海苔のお土産をもらい、タクシーを止めるべく数名で歩道を歩いていたときに、躓いたか滑ったかで、転倒した。
というよりもあまり覚えていなかった。次第に思い出すのだが、一緒にいた方に聞く限りは屋台の土台にしてある板状のものに顔をぶつけたようだ。自分の歯で下唇を切った。けっこう出血したようで、タクシーで某大学病院のERへ運ばれた。
医者に行くほどのものでもないような気がしていたが、半ば強引に連れて行かれた。
病院では、簡単に問診を受けた(といっても通訳してもらったが)。その後、顔以外、頭、首、胸、足なども診てもらい、その後CTスキャンへ。そしてレントゲン。後は待合室で待つのだが、次々に患者が運ばれてくる。顔を血だらけにしたサウナ着のおばさんや、救急車のストレッチャーで身動きしない人など、状況は分からないが、その家族が駆けつけたり、外に誰かを迎えに行ったりとあわただしい。
CTスキャンやレントゲンの結果は問題なかった。その後、処置室で唇を洗浄し、縫合。内側を5針、外側を5針縫ってもらった。クレジットカードは便利である。もちろん、病院の支払いもカードで済ませたが、付帯している旅行保険が頼もしかった。待合室でネット検索し、窓口になっている米国のフリーダイヤルに電話。日本語で対応。領収書をもらってくれ、10万円未満であれば、診断書はいらないなど適切なアドバイスをくれた。
結局100万ウオンほどかかった。日本円で約8万円くらい。
3時ごろ行って4時にはホテルに戻った。ある意味あっという間であった。
日本に帰り、友人の医者に診てもらったが、縫合などはとてもきれいにしてあったらしい。また、すぐに病院に行ったことで直りも早いし、不要な心配もせずに済んだと、ERに行ってよかったと言ってくれた。あの時、強引に連れていかれなければ、どうなっていたかと思うと、連れて行ってくれた人たちに感謝である。
もし一人で転倒していたらどうなっていたか、と思うと強く反省している。
一方でメディカルツーリズム(医療観光)を売りにしている韓国。その技術を垣間見た経験だった。
韓国へ行くのに、鹿児島空港から出発した。これは、新燃岳噴火の影響ではなく、昔貯めていたノースウエスト航空のマイルが合併によりデルタ航空のマイルとなり、最終的に大韓航空のマイルとしても使えるということがわかったため、韓国出張にそのマイルを利用した。
高速道路は快適であった。途中、灰が確認できた地域もあったが、予定どおりの時間で車は鹿児島空港へ。民間駐車場へ車を預け、国際線ターミナルへ。荷物を預け、チェックインを済ませ、国内線ターミナルへ。頼まれていたカステラを買いに。カステラは宮崎のお菓子の日高で買うつもりであった。うっかり忘れていて、慌てて買いにいったが、ぎりぎり店は閉まっていた。鹿児島空港の売店にはなんとか売ってはいたが、種類はひとつしかなく、果たしておいしいのかどうか。しかたないのでこれを購入。
この鹿児島空港のある売店に、まかない石鹸なるものが売っている。せっけんメーカーの工場で、石鹸をゆでる釜の中にこびりついた石鹸の破片を集めたものらしい。いろいろな色が混ざるので基本的には濁った茶系の色になっているので、見た目はよくない。しかし、もともとは高級石鹸をベースにしているので、使うとこれがなかなかのもの。まとめ買いしてこ3年ほど使っている。
韓国からの帰り、飛行機はほぼ満席。7割は韓国人。鹿児島空港に到着し、入管手続きをすませ、荷物をとりにいったところで驚いた。ゴルフクラブの数が半端ではない。コンベアには続々とゴルフクラブが。飛行機も相当重かっただろう。
そこでふと気がついた。このクラブ、果たして消毒はされているのだろうか。空港側で検疫しなくていいのだろうか。防疫処理は?
飛行機を降りた時に、口蹄疫を意識した消毒マットは無かったように思える。宮崎空港には各ボーディングボードにしっかりと設置してある。また、新聞によれば、ゴルフクラブ、シューズの防疫も徹底するような話を聞いている。
それに比べ、鹿児島空港のなにもない感じは驚いた。
税関を通る時に聞いてみた。あのゴルフクラブは検疫を受けないんですか?あれだけ口蹄疫が蔓延している状況で、きちんと防疫すべきではないの?とたたみかけましたが、それについては農水省ですから、とはぐらかされた。
これが実態とは思いたくないが、隣の宮崎はかなりナーバスになってこれを封じ込めたと思う。比べ、鹿児島は少し寛容過ぎないかと心配になった。入り込めば南九州一円に広がる可能性は大きい。
小生の観察が間違っていることを望みたい。
昨日の11:40宮崎空港発の福岡空港行き飛行機に乗った。民間駐車場の人と、しばらく爆発ないよね、と言い交わしていたのだが、上空に上がるとなんと大きな噴煙が。後で聞くと11:36に爆発があったらしい。6日以来大きな爆発はなかったのだが、、、。
デジカメが使えるようになるまでの時間がじれったく、なんとか間に合って撮ったのがこの写真
1月27日に大きな爆発があり、さらに風向きが宮崎方面となったこともあり、宮崎市内の人は大いに驚いた。夜中には空振にも驚かされた。
夕方、空を二分するような雲、と思ったら、噴煙である。翌日の降灰に驚かされることになる。
新燃岳の南側に位置する高千穂の峰(三角形)が見える。その右側が新燃岳になり、かすかに赤っぽくひかっているのが70km離れた宮崎市から確認できる。深夜には赤い稲妻のようなものが何度も見えた。
1月28日は東京へ移動の予定だったが、降灰の影響で全便欠航となった。空港では降灰の除去を行なっていたが、飛行機は一機もいなかった。
翌日、綾町のわくわくファームに行ったら、一面の灰。貸農園の野菜だけ、働き者ののナイスガイ、前田さんが水で灰を除去。そこだけ緑という妙なカラーリング風景。
綾の帰り、いたるところでビニールハウスの灰の除去が。
車もこの一週間で4回洗った。降灰の影響が大きい、都城市、高原町はもっとたいへんだ。先が見えないだけに、人々の不安は大きい。
なにが自分たちにできるか、を県民全体で考えているが、鳥インフルもあり、口蹄疫の影響もいまだ深刻。強いリーダーシップが国レベルでほしいところだ。
閣僚も宮崎入りし、全面的に支援とすばらしい言葉を言い残して帰られるが、いまだ具体策は見えない。
一方、鹿児島市や北海道開発局がたくさんの清掃車を派遣してくれている。ありがたい。
マスクも全国から都城市に届いている。募金も集まっているようだ。
おさまることを願うしかないと言いながら、なにかできることを考えたい。
新燃岳は相変わらず噴火を続けている。昨日、1月26日以来の有色噴煙が止まり、16:30頃それを受けて噴火終了の報もあったのだが、夕方噴火。
宮崎市内の降灰は少ないが、それでも目やのどに痛み、違和感を感じている人は多い。マスクをしている人も多い。
このマスク、安いものから高いものまであるが、ある方からいただいた、富士フィルム製のマスクは2枚で500円するらしいが、さすがに快適である。ウイルスや花粉を通さないというのが売りだが、さらに消臭効果がある。この消臭効果は安いマスクと比べると桁違いだ。
着用を続けていると、確かにのどに関してはかなり楽。目の方は奥の方が痛むような感じがある。
もともと、花粉症というかアレルギーの気があるので、目、鼻、のどは弱いのだが、噴火がはじまってから違うような気がする。マスクをつけると耳の後ろがひもでいたくなるので苦手。しかし、それにも替えられない効果はあると思っている。
昨日、日向市のカメラマン、Sさんと話をしていた。彼が高原町にボランティアで灰の清掃に行ったのだが、子供用のマスクが不足しているらしい。大人用は寄付等で届いているものもあるのだが、子供用はあまりないらしい。
子供用といってもサイズはいろいろあるのだろうが、現場でないとわからない一種のニーズだ。
東京海上日動火災保険株式会社の宮崎支店がまとめた、対応策の資料をいただいた。
M支店長が緊急にまとめさせたオリジナルの情報である。自動車保険の最大手だけに自動車に関する有益な情報である。
以下、許可を得て転載。
火山灰は、硫酸ガス含有の他、石英など鋭利で硬度の高い含有物があることから、汚れの状態を見極めてから洗浄する必要があると思われます。洗浄に際しては、大量の水容一気に洗い涜すごとがポイントとなります。
(中途半端な水量では火山灰に付着したガス成分が水に溶け出し酸を作り、塗面に影響を与えるおそれがあります)
1.火山灰がさらさらの状態の場合
黄砂除去に準じると思われますが、火山灰の場合には、水分が付着すると除去しにくいという特性があります。
(1)エアーブローで吹き飛ばす方法(販売店様のコンプレッサーの使用が前提です)があります。但し、ブローの当て方によっては、ボデーに傷を誘発する可能性もありますので、風量は最初は控えめに、かつ、風の当て方としては真正面やスクェアではなく、斜め45度にするなど、細心の注意が必要と思われます。
(2)洗車する場合には、大量の水により一気に火山灰を流し、その上で、火山灰の化学成分の影響を排除するために市販のカーシャンプーなどの弱アルカリ〜中性洗剤によりボデーを洗浄することが必要と思われます。但し、洗浄の際にも決して擦るのではなく、洗剤を噴霧した後、シャワー洗車または布洗車など、ボデーに発生するダメージが最小限となる方法によることが望ましいと思われます。
2.火山灰が湿気を帯び、ペトペトの場合
火山灰は、湿気を帯びている場合には電気回路を短絡させたり、また、金属をさらした場合には、金属が腐食することが認められております。
従って、このような場合には、まずは洗剤を噴霧し、その後、シャワー洗車または放水洗車により、火山灰とその成分を流すことが必要と思われます。またフードなど、水平パネルおよびピラー部分については、ある程度降下物が除去されるまで絶対に擦らないことが、傷の防止の観点からも必要と思われます。火山灰がある程度除去されたら、その後は上記1.(2)と同様の処置が必要です。
3.隙間部分・メッキ部分への対応
(1)エアーブローで付着物を除去する場合、また高圧洗浄するときのいずれの場合にも、ワイパーブレード上の付着物が多くなり、結果、交換ということもあります。カウルパネルやガラスモール部分の除去も忘れずに行っていただく必要があります。
(2)メッキ部分については、火山灰が付着した際に、最も影響を受けやすい部分であることから、メッキ部分が多用されている車種については、最優先での処置が必要です。
4.室内の汚損の防止
火山灰がフロアマットに付着すると汚れは除去しにくいことから、取り回し中に乗り降りされる場合には、予備マットなどによる汚損防止の措置が必要です。
特に、洗車した場合や火山灰が湿気を帯びている場合、商品車の周囲には汚泥状の火山灰が堆積していることが多く、そのため履物の裏に火山灰が付着していることが十分に考えられます。
先週来、火山の噴火という、ほとんどの県民が初めてに近い経験をしている。直接的な火砕流等の被害はないようだが、降灰というものに悩まされている。特に風向きの関係で高原(たかはる)、都城、日南がひどく、生活や産業にも大きく響いている。
自然のなせる業であり、どうしようもないことが、余計に人々の気持ちを暗くさせているところもあるだろう。
新燃岳の周りには温泉地でたくさんのホテル、旅館、別荘がある。今のところ休業しているところはないと聞いているが、キャンセルは入っているようだ。宮崎市内のホテルでもキャンセルは出ているという。報道が悪いとは言わないが、それを見て県内全域がそうなっていると思われているのは否めない。
今朝の新聞では、江戸時代に噴火した際と同じくらいの規模ではないかとの推察も出ていた。こうなるとたいへんだ。当時は約1年間続いたらしい。
終息が早く到来することをひたすら祈りたい。
新燃岳のライブ映像 宮崎日日新聞社
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