航宙日誌
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がんばれ宮崎

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宮崎では6月から9月までアロハを着用する企業が年々増えていた。しかし昨年からその数が急激に減っている。まず宮崎県庁職員がほとんどやめてしまった。宮崎市役所も同様である。

もともと、アロハというものに抵抗ある方々は多い。そこにカッターシャツのデザインがよくなったこともある。クールビズ、ネクタイをしないことに似合うシャツの登場である。襟が高くボタンダウン、カラーリングもお洒落なものが増えた。しかし、ほとんどが長袖であり、結局上着は着用している場合が多い。

各種の会合や会議、講演会なども結局は上着着用を前提とした温度になっているのは事実だ。しかしこれではクールビズにはならない。室温の設定を上げ、その分着用している衣服で調整するというのが本来の意味だろう。会合の場合はどうしても上着を着ないと失礼ということがあり、そうなっているのか。

もうひとつ。宮崎は観光県である。観光に力を入れている県として、夏場にみんながアロハを着て働いているというのは一種の魅力になると思う。もちろん、なぜアロハなのかという議論はあるだろう。沖縄は伝統的なかりゆしを着用しているが、アロハは宮崎の伝統かという意見もあるはずだ。

アロハはハワイに渡った日本人たちがその気候に合わせて、着物の裏地等でシャツを作ったことがルーツと聞く。そういう意味ではハワイで新たに起こった伝統である。アロハはハワイの正装として認められている。
ハワイは常夏の国と呼ばれるが、意外とそんなに暑くない。もちろん、晴れた日のビーチにいれば暑い。ハワイのどの島も中央部に割と高い山を持っていて、その山が湿気を吸ってわりと乾いた風をもたらしてくれる。マウイ島にいたっては風も強く、わたしはコンドミアムの部屋ではエアコンを使わない。
Tシャツやアロハで出歩くにはちょうどよい気候である。
一方、宮崎の夏はけっこう蒸し暑い。木陰があると涼しい場合もあるが、湿度は高いほうである。ここでノーネクタイであっても上着を着る、あるいは長袖のシャツというのは無理がある。

年間を通じ平地では雪が降らない宮崎。ハワイほど常夏ということではないが、観光のイメージとしてハワイになぞらえられる場合も多い。ぜひアロハビズで盛り上げたい。

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