イザナキが、禊(みそぎ)された時、
衣服を全て脱ぎ、水に入られました。
水の底に着いた時、底筒之男(そこつつのを)が生まれました。
水の中ほどまで浮いた時、中筒之男(なかつつのを)が生まれました。
水の表面まで浮いた時、上筒之男(うわつつのを)が生まれました。
この三柱(みはしら)を、筒之男三神(つつのをさんしん)と言います。
そして、この筒之男三神を住吉三神(すみよしさんしん)とも言います。
住吉三神は、舟人の神、航海安全の神です。
住吉三神は、全国の住吉神社に祀られています。
住吉と名の付く神社は、全国で二千社ほど、あるそうです。
一番有名なのが、大阪市住吉区にある住吉神社です。
宮崎では、フェニックス自然動物園の右隣りにあります。
この辺り、宮崎市に合併する前は、住吉村でした。
今でも、JR住吉駅や、住吉郵便局などに、名を残しています。
宮崎の住吉神社の紋章は、「○に元」です。
なぜかと言うと、全国住吉神社の最初だからです。
なにしろ、近くの「みそぎ池」で、生まれた神だからです。
私の推測では、神武東遷の時、宮崎の舟人を殆ど全て引き連れて、
大和へ移られた為、舟人たちは、大阪へ移り住んだのだと、思います。
それで、大阪の住吉神社が、一番大きくなったと思います。