航宙日誌
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がんばれ宮崎

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口蹄疫による被害は畜産農家を中心に拡大しているが、商業等経済面での影響も深刻化している。そして風評面でもひどい状況になってきている。
東京のある居酒屋でメニューから宮崎を外した。宮崎と入っていると売れないらしい。宮崎牛のたたきを和牛のたたきとした。そうしたら売れるようになった。
東京の上野動物園で都城の学校の入場を断った。近県の水族館、動物園、デパートで宮崎ナンバーの車の持ち主が呼び出され追い返された。噂話として蔓延してきている。この噂話、実際に確認してみた。上野動物園はありえない、どこから来たかを確認したりはしていないとのこと。近県の水族館、動物園も同じである。宮崎を心配こそすれそのようなことは一切ないと憤慨気味の方もいた。
twitterは新たなコミュニケーションメディアであるがこのような噂を拡散する危険性がある。
いずれにしろ、宮崎の人間にとってはとても辛い話である。

われわれに何ができるのか。一つの答えとしてバッジを作り販売をしている。お陰様で全国、なかには海外からも購入が増え、5月31日の販売開始からおよそ3週間で3,000個の受注をしている。募金金額にすると、およそ270万円ほどである。ありがたい。
しかし、畜産以外の農家にも風評被害が出ている。生産物が売れない、買いたたかれるということがあるらしい。宮崎市内の飲食店やホテル、ゴルフ場などの落ち込みもひどい。当然、彼らには募金は回っていかない。食品加工業なども風評被害を受け始めている。
こういった状況を踏まえ、他にできることはないのか、考える時期に来ている。

地元紙によれば、宮崎県の商工観光労働部はスポーツ大会など全国レベルのイベントを検討することになった。全国から宮崎に来てもらうという考えだ。農家に対してネット販売への参入を検討しては、という提言もあるようだ。

私は、Buy Eat Visit宮崎をひとつのキーワードとして、実際の行動を起こすことを考えてはと思っている。ネットだけでなくリアルでの展開も考えねばならない。
しかし、具体的になにができるだろうか。

まず「Buy」。宮崎の物産を買ってもらう運動となる。日用品を売っている県内の店にも影響は出ているのだが、ネットでプロモーションすることが可能かどうか。Buy宮崎というキャッチフレーズでネット販売と集客をすることであろうか。

次に「Eat」。宮崎の食べ物を食べ、飲み物を飲んでもらう。物産販売にも関係する。県外の飲食店での展開ももちろんだが、県内での飲食店の活性化も必要。宮崎の食材を提供している飲食店を県内外プロモーションすることになるのだろうか。

そして「Visit」。今の宮崎への旅行は控えた方が、、、という声を東京で数件聞いた。もちろん、感染防止には不用意な人の動きには慎重になったほうがよい。観光産業の多い宮崎では影響が大きすぎる。宮崎に来てもらい、おいしい食材を味わってもらいたい。海、山、街を楽しんでもらいたい。宮崎のやさしい人々と触れ合ってほしい。
宮崎の魅力を発信することが定石だろうが、Buy、Eatととも組み合わせてなにかできないだろうか。

関係する方々と話をしていくつもりだ。在京の経営者たちのネットワークである宮崎県在京経営者会議。わたしも役員の一人をしているが、ここはそうそうたるメンバーがそろっている。県人会も、同窓会もある。そして宮崎のファンがたくさんいる。そういう方々の知恵と力を借りながら民間ならではの復興策を考えていきたいと思っている。

ただ、間違っても自分たちが主役になってはいけないと思う。