昨日は農商工連携IT化セミナーという、国の事業による人材育成セミナーのお手伝いをした。ITの業界の人間がなぜ、農商工かというと、実際、出口のところでITを使う場合が多く、これまでホームページの制作やECサイトの構築で農業関係者や食品関係者とのお付き合いがあった。
それと、自分自身、祖父までは農家であり、幼いころ両親の元を離れ祖父母と一緒に暮らしていたことから農業に対する畏敬の念は相当ある。何もない土から野菜や花ができる状況を物心ついた頃に目の当たりにしてきた。祖父は特に研究熱心でいろいろな作物を手がけていたので余計にそう感じていた。
このセミナー、定員30名だが熱意のある方が多く35名ほど受講されている。遠くは高千穂や串間から毎回通ってこられている。
みんな具体的な課題を持って参加しており、毎回、コミュニケーションが活発化している。
農商工連携という言葉は一般的にはまだまだ浸透していないが、私は大きな転換期を迎えている一つの端緒であると考えている。気候の異常を含め大きな環境の変化を迎えていると同時に、ITによる産業構造の変化、そして人の生き方まで大きな変化を見せている。昔、IT革命という言葉があった。ある方がIT革命は1,2年のことではない、100年続くと言われていた。ITの急速な発展、インフラの拡大、新しい技術の登場により、大きく人の思考パターン、情報の入手発信の変化が見られている。
私の机の上は書類の山だ。必要なもの、必要でないもの混在。必要なものもきちんと収納するのが下手だし、引き出しもない状況なのでちらばっている。それが次第に、PFUのSCANSNAPにより電子化されつつある。名刺はすべてPCに入ってしまった。
そして、これらの情報はパソコンからクラウド空間へ移される予定である。そうすると会社に居なくてもどこでも仕事ができるような気がしている。
しかも書類だけでなく、写真や音声、動画などもまとめていくことができそうである。
当社は今月、リモートオンラインバックアップサービスを正式にサービスインするが、これも一種のクラウドファイル倉庫であり、事務所の火事や盗難、パソコンやサーバーのクラッシュ等からデータの保存、保全という意味合いで有用なサービスになると信じている。
さて、農商工連携は農業だけでなく商業、工業を含め新しい産業となると確信している。その手ごたえは十分にある。間もなく当社にも農商工連携をサポートする事業組織を作る予定である。大きな変革時期であったIT業界。時代の波に乗り切れなかった自分への自戒も含めて、今度は一歩先に走ろうと思っている。大きな変革という波にぐぐっと手をかいて乗ってしまおうと。