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がんばれ宮崎

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This is the archive for 29 January 2008

昨日は午前中の便で東京から帰って来て、夕方のパーティーの司会の仕事というちょっとハードなスケジュールでした。
昨日のパーティー。それは、去年鳥取県で行なわれた「第9回全国和牛共進会」で、宮崎牛がチャンピオンになったその祝賀の会でした。
全国和牛共進会は5年に1度行なわれる「和牛のオリンピック」で、今回は全国38道府県から出品がありました。9つの部門、例えば種牛(しゅぎゅうと読みます)、肉牛、母体になる雌牛など、9つの部門があり、宮崎牛はなんとその7部門で主席を獲得。さらに特別賞までも宮崎牛がほぼ独占してしまったのです。惜しくも主席を逃した牛もすべて2席・3席には入賞しており、名実ともに宮崎牛が日本一であることが証明されたわけです。

5年前に開催された同じ共進会では宮崎牛は最高2席だったそうです。それから5年間、とにかく主席を取ろうと生産者や関係者が一致団結して、えさの改良をしたり牛舎の環境を整えたり、交配を工夫したり、そして我が子よりも手をかけ愛情をかけて出品牛を育ててきたそうです。審査のポイントとしては、発育の良さや出産に適した骨格や体型をしているか、MRIのような体内を見られる映像での脂肪ののり具合など。出品者は牛に人間用のシャンプーとリンスをしてあげて共進会に臨みました。

パーティー会場では共進会のもようが映像で流されました。成績発表の場面ではほとんどの部門の主席に「宮崎牛」の名前が読み上げられます。出品者の皆さんがお互い肩を抱き合って喜び、感激の涙を流す場面が写し出されました。宮崎人としては鼻高々、本当に胸のすく思いがしました。
実際に会場に行かれた方に聞いてみると「出品牛を見た瞬間、今年は宮崎牛が優勝だね」「宮崎牛に負けるのはしようがないね」という各県の代表の反応だったそうです。特別賞も当然のように宮崎牛が選ばれたのです。

9部門中7部門という独占状態で1つの産地牛が優勝をしたことは初めてだそうです。
出品者の皆さんはこの結果に満足することなく、5年後の共進会では9部門すべて主席を獲得する完全優勝に意欲を燃やしています。まだ誰も達成したことのない偉業へ向けてますます頑張って欲しいものです。



高千穂佐藤さんの日本一牛「ふくみつ」号
さすが立派な風格です