航宙日誌
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がんばれ宮崎

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This is the archive for January 2011

毎日の仕事の中で、夜の宴会も楽しみではあるが、ランチのウェイトもけっこう重い。
まあ、忙しいとついついコンビニ弁当で済ませることも多いが、たまたま、宮崎の場合は車の移動が多いため、ついでにどこかでランチをということもよくある。

今日は著名な津軽三味線の家元Mさんとランチミーティングであった。場所はPという喫茶店。ボリュームのあるチキン南蛮ランチは魅力ある方々との会話も弾んでとても美味しかった。一人で食べるランチとは違う。
綾わくわくファームのH社長は、人間だけが一緒に食事をする、と常々言っておられる。ということは一人でランチを食べるのは動物と同じということか。(ま、それはそれで楽しいのだが)

さて、当社のお客さんであり、私もよく行く宮交シティの不二かつさん。今回ホームページを少々変更したいということで話を聞いた。チーズソフトかつというメニューがあり、これを大きく紹介したいとのこと。このチーズソフトかつ、チーズを中心にして、刻んだ肉を丸めた、メンチカツの一種である。まるごと揚げたこのチーズ入りソフトかつはカットするとドロリとチーズが流れ出る。チーズ、衣、ソースがからまったジューシーなメンチカツはなんとも言えない味わいである。
このチーズソフトかつの中に、ある割合でウズラの卵が入っており、これが当たりで、損方の食事代が無料になる。

不二かつのおかみさんの思いはこうだ。
日々、いろいろな悩みがあったり、落ち込んだことがあったりしても、おいしい食事をすれば元気が出る。とんかつは栄養バランスが取れたおいしい料理で、元気が出る料理のひとつ。そんな中で、当たりが仕込まれているこのチーズソフトかつは食べれば元気になるし、さらに当たりが出ればハッピーになれる。
当日の取引がうまくいった、翌日の用事がうまく行った、すばらしい人と出会ったなど、このあたりが吉祥になることもありうるのだ。
題してラッキーとんかつ!
今日はとんかつ行くか。

地元、宮崎日日新聞に当社の発表した電子書籍関連事業の記事が出た。問い合わせが入ってきている。反応はよいほうだ。

一方で報道では大手の電子書籍に関する記事が多くなっている。当社のような小さいところがその事業に参入して大丈夫なのかと聞かれることもあるが、今、進んでいるのは流通市場の陣取り合戦だと思う。大規模小売店が次々に開設されているような状況だ。

当社は、電子書籍の編集業務とできがった書籍の流通元(一種の版元)業務を行なう予定にしている。だから、大手の小売店は取引できるかどうかは別としても横並びではない。
ただ、これだけネットが発達してくると、お金をかけて品揃えした大手が大成功するのかというとそうでもないような気がする。
携帯電話などのキャリアにしてみると、稼ぎ頭であった携帯コンテンツが携帯を通らなくなるのでたいへんな問題だ。だから次々に乗り出してきているのだろう。

電子書籍といっても幅が広く、営業用のパンフやカタログ、各種IR文書と、ビジネス面で利用されるものも多い。既にPDF化され活用されているものも多いが、本の体裁を取るとデジタル苦手のハードルが下がると見ている人は多い。

写真集などは当社として注力していく。これは海外にも売りやすいからだ。宮崎にも写真家は多い。彼らの写真を全国、全世界へ売っていきたいと考えている。

安近短という言葉がある。安く近くで楽しむというレジャーや旅行のスタイルのことだが、当社の電子書籍は安機短でいく。い、能的、納期。
最低価格では5,000円で本が作れる。1日で出版できる。

小生は高校時代、詩や小説を書いていた。文芸部にも籍を置いていた。なんとなくその頃がなつかしい。事業立ち上げのよいモチベーションになっている。

サイトはこちら。 読んで!ジェーピー

農商工連携セミナーの受講もこれで最後。視察としてオカザキ食品(食肉加工)と黒木本店(百年の孤独でも有名な焼酎メーカー)に行った。

オカザキ食品は自分がよく行く不二かつにおいしい豚肉を提供されているところだ。
「完熟ポーク」。具体的にはよくわからないがうまそうである。この完熟を売りにされているオカザキ食品、会長のOさんは商工会議所の大先輩であるが、実は小生にとっては中学、高校で習っていた空手の師匠の師匠である。Oさんは高校生時代から宮崎大学の空手部に通うほどの猛者で、松濤館流の達人である。小生も宮崎県体育館(当時)でこの松濤館流を習っていた。
そのOさんの道場でもあった研修室でT常務よりいろいろ話を聞かせていただいた。牛については直営牧場、直営レストランもある。農商工連携のモデルのようである。
豚は生産者から買い付け、肉として、あるいはハムやソーセージとして販売。
鶏については生産者から買い付たあと、屠畜し、加工する。
印象的な話は、東国原知事就任後、地鶏の炭火焼が大ブレークし、1日に500kg焼いたこともあったそうだ。現在はその3分の1になっているとのこと。

お昼は小丸新茶屋で。ここは久しぶりにお邪魔したが、うどんと鮨のセットを頼んだ。おいしいしボリュームもたいへんなもの。視察ツアーのメンバー同士の情報交換も進んだ。

午後、高鍋町の黒木本店が経営する農場を視察。ちょうどサツマイモの苗を育成したあとのハウスで果汁用のニンジンを栽培、収穫しているところであった。硬質ハウスに自動開閉装置、自動灌水装置のついた中に入ると、腰の高さに底上げされた畑が広がっていた。
この高さだと腰を曲げないので長時間の作業も楽なのだそうだ。

この高さの畑に合わせた耕運機も活躍していた。


この黒木本店、あいさつと清掃が基本らしい。工場長は開口一番、それを言われた。確かにここのスタッフはみんな挨拶がよい。きちんとしている。
経営者として別の次元での視察ともなった。
帰りにおみやげをいただいた。芋焼酎の橘。これは大好きな銘柄のひとつなのでとてもうれしかた。実は、今これを書きながらいただいている。

東京、葛西駅に地下鉄博物館なるものがある。ここは東京の地下鉄の歴史を知るには最適の場所。古い電車、自分が東京に出てきたころにはまだ現役だった黄色い銀座線車両や赤い丸ノ内線のデザインに会える。実際に置いてある車両はさらに古いもののようで、内装の違いなどを見るのは面白い。

上野駅のホームが再現され、看板も当時のものを同じく再現していた。


この看板は今も変わらないマナーである。


電車のシミュレータがあって、マニアならずとも運転経験ができるのは楽しい。長蛇の列でもないので、すぐに楽しめる。

本来、目的はパブリックアートであった。地下鉄駅構内および地上への出入り口には芸術作品が多く飾られている。日常あまり気にとめないことも多いが、それらの写真展であった。
有名な作家たちお作品も多く含まれる。改めてみると、ああ、あそこの駅にこれあったな、という妙な感慨もわいてくる。1月16日までの特別展示であったが、これも楽しめた。

新宿みやこんじょ。宮崎県都城出身のマスターと宮崎出身のスタッフで盛り上げる居酒屋。歌舞伎町にあるこの居酒屋は、お客さんの半分前後が宮崎出身者で、残りもなんらかのきっかけで通い始めたリピータが多い。基本的に相席前提のテーブル配置で、そこにマスターが入り、出身地の話などで会話を引き出す。ここで友達になる人も多い中には結婚する人も。

ここで、当社の主宰する宮崎の地域SNS、てげなねっとの関東在住メンバーで新年会をおこなった。そこにしげちゃんが特別参加。しげちゃんは宮崎市出身で、現在川越市在住のデザイナー。私とはツイッターを通じて知り合い、このみやこんじょなどで杯を重ねている。

彼が約10年前に作成したフラッシュアニメ、「キミとボク」が実写映画化された。
CINRA.NETの紹介記事
映画の公式サイト(まだ表紙だけ?)

ボクは飼い猫、銀王号で、銀王号の目線での物語。

デジタルコンテンツがこういう形で実写の映画化は初めてのことらしい。しげちゃん、やまがらしげと氏は今や映画の原作者となった。

しげちゃん、やったね。
しげちゃんの公式サイト

雲の写真を撮っていると書いたことがあるが、その一部を写真集にして、電子出版した。
試行錯誤があったが、なんとか見られるような体裁になったと思う。

オンラインではmixPaperで公開している。


iPad等では、ダウンロードができないのでPC経由で保存して入れ込むしかない。
ここからダウンロード(PDFファイル)

今月より当社は電子書籍編集事業を開始した。
写真集はその中でもメインのアイテムにする予定だ。

2011年がスタートした。

今年は新規事業の立ち上げ、既存事業の見直し、そして新たな販売手法への挑戦の年だ。
一方で、年末年始を含め、当社としてやるべきことをやっていない点につき、考え直すべきことを考えることにしたいと考えている。

実は年賀状を当社は出していない。年末のスタッフの忙しさを見ていて、年賀状を出すというアクションが取れなくなっていた。もう5年近く、出していない。虚礼廃止とは言われてきたが、デジタルな環境の中にいて、やはりアナログも大事と思うようになっている。
年賀状は取引先や顧客とのコミュニケーションの一環であるのは事実。一年かけて準備をしたい。

顧客や株主への情報発信の頻度も上げたい。
自社商品の情報発信の精度、密度も上げたい。
今まで以上にスタッフの協力が必要だ。もっと相談していこうと思う。

個人的な課題も多いが、これも確実に片付けていこう。
どこから手をつけるかという迷いと同時にわくわくする気持ちが交錯する。

と考えているともう昼が近づいている。
時間を大事に使う、これも今年のテーマだ。
もう3分しかない、あと2分しかない、ではなく、まだ3分あるという感覚を持ちたい。