スサノヲの乱暴・・・
68 いずれにしても スサノヲは
清き心が 示せたと
自分が勝ちと 大威張(おおいば)り
この後 悪さ し放題(ほうだい)
69 高天原にも 稲田あり
その稲田にて スサノヲは
重(かさ)ね撒(ま)きして 悪さする
大事な畦(あぜ)を ぶち壊(こわ)す
70 実りの 秋の 大事な時
天斑駒(あまのぶちごま) 田に放つ
更に 新嘗(にいなめ) 祭り宮に
糞(くそ)を 撒(ま)いて 困らせる
71 そしてアマテラス 神衣(かみごろも)
織るため機屋(はたや)に いる時に
天斑駒(あまのぶちごま) 逆剥(さかは) ぎし
屋根をぶち抜き 投げ入れる
72 アマテラスは 仰天(ぎょうてん)し
持っていた梭(ひ)で 大怪我に
堪忍袋(かんにんぶくろ)の 緒が切れて
天石窟(あまのいわや)に 閉じこもる
解説・・・
ストーリーは、古事記も日本書紀も、ほぼ同じですが、
古事記では、機織姫が死にますが、
日本書紀では、アマテラスが、大怪我するとなっています。
天石窟(あまのいわや)隠れ・・・
73 太陽の神 隠れては
辺りは全て 闇(やみ)の中
昼夜(ひるよる) 区別 出来ずして
八十万神(やおよろづのかみ) 大弱り
74 天安(あまのやすの) 河原にて
八十万神(やおよろづのかみ) 集まって
アマテラス様 連れ出すため
思案 投げ首 相談す
75 思兼神(オモイカネノカミ) 中心に
深謀遠慮(しんぼうえんりょ)の 策を練る
まずは常世(とこよ)の 長鳴鳥(ながなきどり)
集めて 長鳴き 競(きそ)わせる
76 次に手力(タチカラ) 雄神(ヲノカミ)を
磐戸(いわと)の脇に 隠します
天児屋(アマノコヤネ)と 太玉(フトタマ)の
二人に 祈祷(きとう)を させまする
77 天香山(あまのかぐやま)に 生えている
榊(さかき)を 根こそぎ 掘ってきて
上の枝には 玉を懸(か)け
中の枝には 鏡つけ
78 下の枝には 青と白の
布を着けて 飾ります
こうして色々 準備して
作戦 着々 進みます
解説・・・
この辺りは、古事記も日本書紀も、ほぼ同じです。