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がんばれ宮崎

みやざきWEBチャンネル TOP 神話日本書紀 神々の詩

アマテラスの子生み・・・
 59  初めにするは     アマテラス
     誓(うけ)いの子生み     始めます
     スサノヲの持つ     剣を取り
     折に折って     三つにし
 60  天真名井(あめのまない)で     振り漱(すす)ぎ
     噛(か)みに噛んで       吹きつけた
     息の狭霧(さぎり)に       成る神は
     三柱(みはしら) 女神(めがみ)      生まれます
 61  姫の名前は     田心姫(タコリヒメ)
     更に続いて     湍津姫(タギツヒメ)
     市杵嶋姫(イツキシマヒメ)     生まれます
     これぞ筑紫(つくし)の     胸肩(むなかた)の神

解説・・・
この三姫は、日本書紀に書いてある通り、
福岡県の宗像(むなかた)神社のご祭神です。


スサノヲの子生み・・・
 62  次に スサノヲ     始めます
     アマテラスの持つ     玉を取り
     天真名井(あめのまない)で     振り漱(すす)ぎ
     噛(か)みに噛んで       吹きつけた
 63  息の狭霧(さぎり)に       成る神は
     五柱(いつはしら) 男神(おがみ)      生まれます
     正哉(マサカ) 吾勝(アカツ)     勝速日(カチハヤヒ)
     天忍穂耳(アメノオシホミミ)     が最初です。
 64  次に天穂日(アメノホヒ)     天津彦根(アマツヒコネ)
     活津彦根(イクツヒコネ)も     生まれでて
     熊野櫲樟日(クマノノクスビ)     生まれでて
     五柱(いつはしら) 男神(おがみ)      生まれます

解説・・・
この部分の、異伝3には、「正に勝った、吾勝った」と言ってから、
勝速日(カチハヤヒ)天忍穂耳(アメノオシホミミ)が生まれた、
と書いてありますが、これが元の伝えで、
後に、「正哉(マサカ) 吾勝(アカツ) 」まで
名前の一部になってしまったのでは、と私は推測します。

アマテラスの言い換え・・・
 65  この時 何故か     アマテラス
     勅(みことのり)して     言いました
     「子供が出来た     物根(ものざね)は
     玉の持ち主     私です
 66  玉から出来た     男の子
     つまりは 私の     子供です」
     こういう訳で     アマテラスが
     男の子の方     育てます
 67  「剣の持ち主     そなたです
     剣から出来た     女の子
     そなたの子として     育てなさい」
     スサノヲに女神     授けます

解説・・・
この言い換えは、オシホミミを天皇家の祖先神とするために、
無理矢理、作られたストーリーのようにも見えます。
39番から、67番までが、日本書紀第6段です。
基本的には、日本書紀も、古事記と、ほぼ同じストーリーです。
この第6段には、異伝が三つありますが、
ストーリーは、ほぼ同じで、子供の名前や順番が、多少違う程度です。

[P.30/39]