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がんばれ宮崎

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アマテラスの疑心・・・
 44  さてスサノヲが     登る時
     海という海     轟(とどろ)きて
     山という山     鳴き吠える
     荒々しさの     なせる業(わざ)
 45  ここに天照(アマテラス) 大神(オオミカミ)
     スサノヲの態度     荒いこと
     知ってはいたが     その様子
     知らせを聞いて     驚いた
 46  「私の弟     来る訳は
     良い心とは     思えない
     きっと この国     奪(うば)おうと
     やって来るのに     違いない
 47  そもそも我らの     父母(ちちはは)が
     子供たちに    委(ゆだ)ねられ
     それぞれの国     与えたのに
     弟は それを     守らない
 48  自分の国を     捨て置いて
     高天原(たかまのはら)に   登るのは
     きっと この国     乗っ取る気
     さあ こうしては     いられない」

アマテラスの武装・・・
 49  それでアマテラス   意を決し
     女髪型を     上にあげ
     男髪型の     ミズラに結い
     裾(すそ)を引上げ     袴(はかま)にし
 50  次に 大きな     五百個の
     玉をば 髪と     腕につけ
     千と五百の     矢入れの筒
     背中に二つ     背負い込み
 51  肘(ひじ)には 丈夫な     皮をつけ
     弓を ブンブン     振り回し
     剣の柄(つか)を     握りしめ
     堅い地面を     踏み抜いて
 52  土ぼこりなど     蹴散(けち)らかし
     強い雄叫(おたけ)び     叫(さけ)び上げ
     攻める言葉で     まくし立て
     スサノヲに向って     詰問(きつもん)す

解説・・・
この辺りは、古事記も日本書紀も、ほぼ同じです。
アマテラスの武装の様子、テンポの良い調子を楽しみましょう。

[P.32/39]