スサノヲ天へ・・・
39 スサノヲ 父に お願いす
「私は あなたの 命により
今 根の国に 行きますが
少し 寄り道 させて欲しい
40 高天原(たかまのはら)に 登りたい
姉さんに会い 挨拶(あいさつ)し
それから永久(とわ)に 退(しりぞ)きたい
どうか お許し 願います」
41 イザナキ それを 聞き届け
「許す」と 一言(ひとこと) 申される
こういう訳で スサノヲは
高天原(たかまのはら)へと 出かけます
解説・・・
39番から、日本書紀第6段が始まります。
ここからは、日本書紀も、古事記と、ほぼ同じストーリーです。
イザナキのその後・・・
42 ところでイザナキ その後は
神の仕事を 成し終えて
淡路洲(あわじのしま)に 幽宮(かくれみや)
作られ 静かに 隠れます
43 これには別の 伝えあり
神の仕事を 成した後
天に登って 報告され
日の少宮(わかみや)に 住むと言う
解説・・・
古事記では、近江(おうみ)の多賀におられる、と書かれています。
日本書紀では、淡路島です。しかも、淡路の多賀という地名です。
私は、淡路の方が元だと思います。
と言うのは、国生み神話の発生源は、淡路島の海人(あま)族の
祖先伝承のようだからです。