今日お昼前、土砂降りの「雨」が降りました。
今日はアナウンサーらしく、宮崎方言がテーマです。
宮崎は全国でも珍しい「無アクセント地帯」です。それはすなわち、言葉をアクセントの「高低」で区別せず、前後の文脈で判断する地域なんです。これは他には福島県しかありません。だから宮崎弁は東北弁に似てるって言われるのかもしれません。
「アメが降ってきた」「アメを食べる」、宮崎ではアクセントは同じです。でも、「降る」のは「雨」であって「飴」ではない、だからこの場合、「雨」なんだということを宮崎の人とは瞬時に判断しながらしゃべっているのです。「橋」と「箸」も同じです。都会の人は前後の文脈にはあまり気を留めず、アクセントだけで判断しているので宮崎の人の言葉が聞き取れなかったりするのです。そういった意味では、宮崎の人の方が思いやりのある話の聞き方、すなわち、前後の文脈までていねいに聞いている、をしていると言えるのではないでしょうか。
ちなみに私は小さい頃関東で育ちました。小学校2年生から宮崎にきたんですが、近所の子どもたちが「アメが降って来た〜」というのを聞いて「え??飴が降って来たの???」
っていう勘違いをした覚えがあります。
・・・が、今では立派な宮崎弁の後継者です。