今日のお仕事は宮崎県の美容組合のヘアコンテストの司会でした。およそ80名の選手がエントリーし、「カット＆ブロー」「ロングアップまとめ髪」「洋装ブライダル」「中振袖着付け」「花嫁化粧着付け」の５つの部門で行なわれました。

例年、カット＆ブローはフリースタイルで競技が行なわれていて、ウィッグを使ってデザイン性や個性、芸術性が重視され、奇抜な作品が多かったのですが、今年から全国的な流れでサロンスタイルになり、一般の人が（ちょっと頑張れば）それで町中を歩いてもおかしくないといった作品となりました。奇をてらって派手なカラーリングも出来なくなったのでより基本が重視され、「きらりと光る」程度の個性が求められるようになたので、美容師さんたちはとても難しくなったと話していらっしゃいましたが、私たち素人から見ると、より普通の感覚に近くなって楽しめました。

ブライダルと和装は人間のモデルを使ってヘア・メイク・着付けをします。コンテストに出場しようと思った選手はそれこそ数ヶ月は寝食を惜しんで猛練習を続けます。そして、モデルさんにも練習に付き合ってもらって調整をしてきます。実は数年前に知り合いの美容師さんから頼まれてこの花嫁の着付けモデルをしたことがあるのですが、経ちっぱなしだわ、ぎゅうぎゅう締め付けられるわ、コンテスト中の照明が暑いわ、かつらはきついわで、そうとうきつかったです。またマイクも持たずにたくさんの人から注目されるのは本当に辛い経験でした。

そして今日は美容業界の人なら誰でも知ってるトップの3人の美容師さんの美容ショーが行なわれました。着付けの第一人者川島由起子さん、カットコンテストの優勝回数日本記録を更新中の山田憲一さん、そして、アメリカの世界コンテストで東洋人初の優勝を果たし、国内外で現在も美容ショーを行なっている七條慶紀さん。正直、この3人を同時に見られる機会なんてめったにないそうです。特に七條さんのステージは趣向がこらされていて、素人の私にもとても美しく楽しいものでした。

今回優勝した5選手のうち4人は11月に群馬で行なわれる全国大会に出場する権利をもらいました。宮崎のレベルは相当高いらしいので、なんとか宮崎旋風の風に乗っかりガンバって来て欲しいですね。