日之影町には全世帯に防災無線があり、それを使って1日に3回、役場からのお知らせを放送しています。アナウンスは総務課の女性職員2人が担当していますが、各課で原稿を作ることもあるし、また異動になればこの先誰が原稿を読む係になるかわからないということで、たくさんの方に受講してもらったのです。原稿の読み方だけではなく、社会人としての電話の応対のしかたや敬語の正しい使用法の確認、また職場でのスムーズなコミュニケーションの取り方などについてもお話をしました。
防災無線放送のお知らせ原稿の内容は実にさまざま。町立病院の休診のお知らせや週末のイベントの紹介、日之影らしくてほほえましいことに、その日行なわれた牛のセリ市での価格の報告まであるそうです。深い山の中に集落の点在する日之影町。ともすれば情報伝達が遅れがちな地域でこんな知恵を使っていることが、私にはとても新鮮に感じられました。町内のひとり暮らしのお年寄りなどはこの放送をどんなに心待ちにされていることか、容易に想像がつきます。担当者の方にとっては骨の折れるお仕事ですが、楽しみにしている方がいると思って明るい声の放送を届けて欲しいと思います。
ところで今日のお昼にいただいたお弁当を見てください！
私も良く知っている日之影町内に数軒しかないカラオケスナック「虹会」のなおとさんのところのお弁当です。今日のメニューは鶏肉とナスのピリ辛あんかけ・肉じゃが・ウインナー入りスクランブルエッグ・サラダ・煮豆・おつけもの・ご飯・おみそ汁。すべて手作りの豪華版です。午前と午後合わせて3時間半の長きに及んだ講習でしたが、なおとさんの愛情弁当で乗り切ることができました。おいしかったです。ますます日之影が大好きになりました。