昨夜、アゲインビル2F宮崎キネマ館で自殺をテーマにした映画「ブリッジ上映会&トークショー」が行われました。40人を超えるお客様が来てくださいました。
「ブリッジ」はアメリカ・サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジが自殺の名所となり、建設以来1300人もの人が身投げをしているという事実を知ったスティール監督が、自殺防護網を設けようと世論に訴えるため作ったドキュメンタリー映画です。映画の中に実際に身投げをしてしまう人の映像も撮っているので、とても衝撃的な内容となっていて、本国でも賛否両あったそうです。遺族や親しい友人たちのインタビュー、また身投げしたものの奇跡的に生還した人のインタビューなどもつづられており、「タブー」に真正面から挑んだ映画といえるでしょう。
この映画の上映後、東京自殺防止センターという電話相談事業や遺族支援を行っている団体の代表、西原由記子さんのお話を聞きました。「今から死にますといって電話をかけてくる人もいます。だけど本当に死にたいんだったら電話なんかしないでしょ。やはり、気持ちの揺れ動く中で少しでも生きられる可能性に賭けて電話してくるのだと思います。」と話す西原さんの言葉がとても印象的でした。
西原さんに「相談されたとき、どうすればその人の心に寄り添うことができるのか」と、私が個人的に聞いてみたかった質問をぶつけてみました。「無条件・無批判に聞くことが第一条件」との答えでした。自分の価値観ではかるのではなく、「その人」が「今」どう感じているのかが大切なのだそうです。「どんなふうに辛いの?」「今どういう気持ちなの?」とその人自身の感情を話してもらうことなのだそうです。私は誰かに相談されたとき、「それはこうなんじゃない?」と分析したり、「こうすればいいんじゃない?」なんて余計なアドバイスをしてしまいますが、それは決して心に寄り添うことにはならないのですね。うまくここで言葉にするのが難しく皆さんには伝わらないかもしれませんが、少し分かった気がしました。
お話を聞いていて西原さんの心の根底に流れているものは「ほっとけない」ということでした。「こういう事実がある」ということを知ってしまうと確かにほっとけなくなります。
人はそれをおせっかいと呼ぶかもしれませんが、おせっかい焼きがたくさんいる社会は
とても温かい場所なのでは・・・そんな風に思いました。
お返事あると嬉しいものですね。お忙しいのにありがとうございます。
西原さんの様に多くの犠牲を払って最前線でされている活動には、頭が下がります。マザー・テレサの有名な言葉で、『愛の反対は憎しみではなく、無関心である。』とあります。こういった問題は、自分自身が経験したり心に余裕が無いとなかなか関心は持てませんが、身近な人を思う心「愛は近きより」で始めていきたいと思いました。おせっかい焼きがたくさんいる社会になるといいですね。
2007/09/17
トークショーお疲れ様でした。有意義な時間になったようですね。
「相談者の気持ちにどうやったら寄り添うことができるのか?」まさに、今、私がトレーニングしていることです。「無条件、無批判で相手の話を聴く」というのは、相手の人を知っていれば知っているほど、難しいんですよね。どうしてもその人の背景が見えて、先入観や、私自身の価値基準が言葉の端々にでてきてしまうんです。真っ白な気持ちで相手の話を聴けるようになりたいですね。
それと、「無条件、無批判で相手の話を聴く」ということだけで、本当に良いのか?と思っていたのですが、西原さんがそのことが第一条件だとおっしゃられたということで、これからの勉強の励みなりました。
ありがとうございました。
2007/09/17
ぺんぎんさま
コメントありがとうございます。
遠い他人のことは実感をもって考えられないけど、身近な人だったら
一生懸命になれますよね。すべては自分の大切な人を守りたいと思うことからなのかもしれませんね。
私にとって、今月の自殺を考えるシンポジウムとトークショーは、ものすごく良い勉強になりました。両方とも会場にお越しいただき、本当にありがとうございました。
2007/09/17
じい@県北さま
コメントありがとうございます。
「気持ちに寄り添う」極意を西原さんに聞いたとき、私はものすごく食らいついて、しつこいほどでした。
でも、なんとなくわかったような気がするので、良かったと思います。
私が理解出来たのはその理念だけで、本当に相談者と接する時には
かなりの専門的なトレーニングが必要とおっしゃってました。
そんなトレーニングを今受けていらっしゃるのでしょうね。
大学の頃から聞き役に徹していらした先輩には、安心して心を開ける人が
たくさんいると思います。まさにぴったりですね!
素敵なカウンセラーになられることを確信していますよ。
私が困ったら相談に乗って下さいね!
2007/09/17
先日の試写会、お疲れ様でした。
映画は本当に衝撃的でした。与えられた命を自ら絶つ瞬間が
カメラに映し出されているのですから・・・
まさに、この世からあの世へ行く瞬間ですね。
本当に悲しく恐ろしい事です。
吉田さんがおっしゃっているように「おせっかい焼きのたくさんいる
社会」は、本当に素晴らしいと思います。そんな社会になるといいですね。
「おせっかい焼き」は、言い換えれば「思いやり」だと思います。
「思いやり」・・・本当にいい言葉であり、この世で一番大切なものと
言っても過言ではないと思います。
シンポジウムと試写会、吉田さん同様大変勉強になりました。
この勉強になった事を、心に残していきたいと思います。
お仕事ご苦労様です。今後のご活躍も期待しております。
2007/09/18
フレッシュ・ウォーターさま
コメントありがとうございます。
会場にお越しいただいていたのですね。どうもありがとうございます。
実は、私があの映画を見た最初の感想は
「なんか現実感がない」というものでした。
それは、遠くからの定点カメラだから、表情があまりわからなかったこと、
それからフィクションの方がよっぽど衝撃的にそういうシーンを描いてあるので
感覚がマヒしてしまっているせいだと思います。
しかし、フレッシュ・ウォーターさんのおっしゃるように
この映画は今まさに命の灯が消えるその瞬間が映し出されているんですものね。
そのあと押し寄せた恐怖というのは表す言葉がありません。
「思いやり」。その人が今一番必要としている思いやりを捧げたいものです。
フレッシュ・ウォーターさん、温かい励ましのお言葉、
ありがとうございました。
めっちゃ張り切って、仕事頑張ります!!!
良かったらまら、コメントくださいね!
2007/09/19
aimiさん、こんばんは。
お返事を頂きまして有難うございました。
思うのですが、やっぱり「人」という字は
支え合ってるじゃないですか!
「思いやり」あって「支え合う」って、
当たり前ですがとても大事な事だと思います。
私もそんな人間でありたいと思います。
まだまだですが・・・
またコメントしますね(*^_^*)
2007/09/20
フレッシュ・ウォーターさま
コメントありがとうございます。
自殺を選ぶ人の理由のひとつが「孤立」なんだそうです。
1人で生きてはいけない社会でどうしようもない孤立と孤独を感じ、
追いつめられていくのかもしれません。
ここは、おせっかいとかなんとか呼ばれようと、
人とかかわっていくべきではないでしょうか。
フレッシュ・ウォーターさんの周りの方はとても幸せですね。
前向きなコメントにとても励まされます。
これからも楽しいコメント期待してます!
2007/09/20