アナウンサーという仕事はマイクと切っても切れない縁があります。
マイクとスピーカーがなければ私という人間はその場では全くの役立たずなのです。ですから、アナウンサーはみなマイクの使い方が上手です。
そこで今日はマイクの持ち方についての意見をひとつ。
最近、マイクの丸い頭の部分を手で包んで持ち、カラオケを歌う人が増えています。特に若い男性。
でも、これはプロから言わせていただくと音質的によくありません。
音なり声は空気の振動で伝わるので、口元からマイク本体の間に指があれば単純に障害になるし、手で囲んでしまえば音はコモるし、ハウリングしやすく、良いことはないです。
カラオケボックスのマイクはそんなにデリケートなものを使ってないので大丈夫ですが、結婚式場やホテルなどはやはりプロ用のものを使っていますので、マイクの頭を握るのは絶対NGです。クセになっている方、結婚式のスピーチや余興などでマイクを使われる際は、気をつけていただきたいと思います。
ちなみに、アナウンサーとしてマイクを持ってしゃべるときは下の方を持った方が美しく見えると言われています。しかし、歌を歌うときはマイクの頭のすぐ下を持った方が安定する、と先生にアドバイスを受けました。マイクにも用途によっていろんな持ち方があるんですね。